山法師の赤い実

見下ろしてビックリ。
びっしり赤い実。
山法師。
秋天にむかってアピールしている。
どうぞ食べてください。
いただきます、と
ここんとこ、小鳥がうるさい、うるさい。

この山法師、春は
真っ白にびっしりと花をつける。
赤い実とおなじように、
麗らかな空にむかって
可憐さを競っているので、
下をとおりすぎるだけでは、
その息を呑むほどの美しさに気づかない。

そこがいい、といえば、そうか。
<山法師>というネーミングも
下々に媚びない姿勢におもえてきた。