【 タイム食句】 11・5〜11・10

11・10
雄ねぢややゆるみて支ふコンビニの棚に犇めく(遺伝子組み換えでない)食品 : 森井マスミ
〜〜防腐剤根性だけは腐ります
11・9
まだ夢を見てゐる牡蠣を食ひにけり               : 関悦史
〜〜ジェンダーフリーの浜に拉致され
11・8
炭酸水蓋まはすとき音がする人ひとり死ぬほどの音が      : 惟任将彦
〜〜赤い玉コロンと最後のさようなら
11・7
立冬の出涸らし二杯くわりんたう               : 中原道夫
〜〜黒糖のこる舌をあそばす
11・6
禅僧のやうに朝はだまつて食べるなり時々やさしい噛む音させて  : 馬場あき子
〜〜新蕎麦の手繰ればすすれ高らかに