12・15
熱燗や討入りおりた者同士 : 川崎展宏
〜〜大きなうねり身におよびたり
12・14
熊は右手、豚は左足が美味しいと丹波の宿にあるじは語る : 松村正直
〜〜あら炊きの鯛の目玉でコンタクト
12・13
脂身にあてれば白む刃や暖炉 : 佐藤文香
〜〜猟男の指にすべてをまかせ
12・12
前に鬱うしろに躁を振り分かつ酒を断たざるつひの仕打ちに : 田島邦彦
〜〜泥酔の記憶喪失詫びもせで
12・11
五十にて鰒(ふくと)の味を知る夜かな : 一茶
〜〜鉄砲と呼び毒をたのしも