2・10
角砂糖そんな上から落としたら、ぼくの後ろに立たないでママ : 加藤治郎
〜〜タブーやすやすとミルクの膜やぶる
2・9
出口の味知っていそうな草の絮 : 大本義幸
〜〜男根期から逆流はじめ
2・8
魚の血の赤くながれて落ちゆける管が家々の暗がりにあり : 三井ゆき
〜〜横たわりわれに獣の脈数ふ
2・7
ふきのとう愛国心に染み二つ : 三好つや子
〜〜下萌えすでに広がり早し
2・6
ほんとうは電池式だと知っている彼とあさひのみえる朝食 : 吉岡太郎
〜〜ヨーグルトを人口知能にかけてみる