『偽詩人の世にも奇妙な栄光』 四元康祐

『偽詩人の世にも奇妙な栄光』 四元康祐

芸術に独創はない。

人間は言葉と言葉の谷間にか細く透き通った意識の糸を
張り巡らせて生きる蜘蛛のような存在であり、
詩とはその上に宿る朝露にほかならない。

人間の意識の有り様そのものが、偽詩人なのである。