くじら捕獲をめぐる太地町とシー・シェパードの対立をテーマに
佐々木芽生監督がクラウドファンディングで撮影を開始しようとしています。
フェアであろうとする監督の立場がそれぞれの陣営からは、
そうは見えない。フェアであろうとするのは何に対して、
またフェアであると審判できるのは誰?
世界のあらゆる事象はこの問題をはらんでいる。
真実を掲げるもの同志に対立が解消することはない。
フェアであろうとするのに、より物事の情報を知っておくことは
必要である。そこでくじら問題ではこの一冊。
『イルカをたべちゃダメですか?
科学者の追い込み漁体験記』 関口 雄祐
実体験のクジラ漁ドキュメントにとどまらず、
食文化と動物愛護の問題はもちろん、
生物学、歴史、政治、経済、社会論を
様々なベクトルから照射しています。
全く知らなかった歴史上のおはなし。
〜〜1940〜50年代を中心に多くのアメリカ捕鯨船が
日本近海で操業していた。
1853年のペリー来航は一般には通商要求とされているが、
何のことはない、アメリカの捕鯨船への食糧、水、薪の供給が
主な目的だったのだ。 この事実は捕鯨関係者では、周知のことながら、
一般にはあまり知られていないのではないかと思う。〜〜