7・5
さばつまんで扇風機の音やくざ者 : 渥美風天
〜〜汗せる穴と血が騒ぐ穴
7・4
縊死、墜死、溺死、轢死を語りたり夕餉の皿に取り分くるごと : 佐藤弓生
〜〜アミューズは手づかみどこの部位か知らず
7・3
吾輩は蛸である骨はまだ無い : 竹岡一郎
〜〜恥ぢるあまりに墨のおもらし
7・2
夕焼けの赤の響きは今日死んだ人とトマトの総消費量 : 植松大雄
〜〜一瞬の血抜きがすべてシロナガス
7・1
泉よりはみだす水を身にとほす : 摂津幸彦
〜〜スカトロジアに観音の管