『ギターマダガスカル』 監督・亀井岳
ヒト、初めより
リズムにこころときめき
身体はダンスはじめる。
ヒト、遠き祖先を畏れ敬いて
死者を蘇らせては今生をたのしむ。
マダガスカルというどこにあるかわからない島は
いまのわたしの魂のすぐそこにある。
<マダガスカル音楽>、<生死祭礼の民俗学>、<ロードムービー>
いくつかのバラバラのキーワードが
ギターの弦一本の細い補助線をひくことによって
魅力あふるる映画になった。
大海原のちっぽけなカヌーで「魚がつれないよ〜」と
嘆き漁師がギターをとりだすトップシーンから
パリの地下鉄ホームでマダガスカルの青年が
ギターをひきはじめるラストシーンまで。
21世紀の地球が愛おしくなってくる。