『ハッピーアワー』と『悲しみの秘義』

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『ハッピーアワー』
濱口竜介監督作品

5時間越え。休憩2回はさんで、なが〜〜い。

映画そのものが<演技とはなにか?>を挑発する仕掛け。

言葉で表せるものは本当なのか?
伝えたいことは言葉にできるのか?

このテーマは、
若松英輔『悲しみの秘義』に通底している。

ここで若松は声低くひそやかに、手探りで深く、問い続ける。

〜〜人生はしばしば、文字にできるような言葉で語らない。(中略)
人が語ろうとするのは、伝えたい何かがあるからであるよりも、
言葉では伝えきれないことが、胸にあると感じているからだろう。
言葉にならないことが全身で満たされたとき人は、言葉との関係を
もっとも深めるのではないだろうか。