『妹背山婦女庭訓』 4月文楽公演

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『妹背山婦女庭訓』
タイトルからして、江戸時代の婦人用家庭生活マニュアル本
かと思ってしまう。
今回は通し狂言なので、元ネタがよくわかる。
実はこれ<大化の改新>、アノ歴史上の革命のお話。
そもそも蘇我入鹿って、名前からして何やねん、ホラーか、
と記憶に残ってるはず。

母親が白い鹿の血を飲んだ結果、
やっと授かった男子が蘇我入鹿。
この悪玉を征伐するには、
<黒い蹄の鹿の血>と<嫉妬に狂った女の血>が必要だと
とんでもないSF冒険大活劇タッチの展開。下ネタも満載。
NHKの大河ドラマでやってほしいもんだ。
(入鹿役にはジャック・ニコルソン)

「鱶七上使の段」文字久大夫と鶴澤清志郎。
漁師鱶七、物語上でも実物人形大でも桁外れのスケール
のキャラにぴたりはまった大夫語り。
この呵々大笑には、去年『生写朝顔話』「笑い薬の段」の
文字久大夫をすぐ思い出した。あの時の三味線は藤蔵さん。