4・30
あんぱんの葡萄の臍や春惜しむ : 三好達治
〜〜屋上に撒く青罌粟の種
4・29
ゆつくりと人を裏切る 芽キャベツのポトフで遅い昼をすませて : 魚村晋太郎
〜〜ふふ不作為の作為の好意
4・28
春惜しむモーリタニアの蛸の足 : 矢島渚男
〜〜バタフライして津波のむこう
4・27
肩こりを叩くにちょうど手ごろなり かどや純正ごま油の壜 : 藤島秀憲
〜〜かゆいとこラップの箱でとどかない
4・26
ネーブル剥く難民のニュース聞きながら : 中田白甫
〜〜あらわにされた白皮に爪