【 タイム食句】 05・16〜05・20

5・20
光の箸とどけやガラス皿の枇杷              : 竹中宏
〜〜真昼間ねむるやはらかき神

5・19
うなぎをば食はんと入りて天麩羅を注文したる己あやしむ : 仲地俊夫
〜〜冷やし中華はじめましたがつけ麺に

5・18
暗黒と鶏をあひ挽く昼餉かな               : 攝津幸彦
〜〜舌より脳に八角さわる

5・17
後戻りするものだけがうつくしい枇杷の種ほど光る初夏   : 大森静佳
〜〜すれちがう汗だくの野放図の群れ

5・16
鮓おしてしばし淋しきこころかな             : 蕪村
〜〜鯖アレルギーこの歳になり