6・5
トマト切る雲は毎日あたらしく : 神野紗希
〜〜ドライトマトが結構ポイント
6・4
ラッシュアワー終りし駅のホームにて黄なる丸薬踏まれずにある : 奥村晃作
〜〜立ち飲みののれんに指紋重なりて
6・3
鰺の群れ色を変へたる涅槃かな : 男波弘志
〜〜寝釈迦のごとし養殖の鯛
6・2
青時雨ふる夕ぐれにコンロの火細めむとしてふと未来見ゆ : 栗木京子
〜〜 I H に家族の手形のレイヤー
6・1
晩餐や不在を飾る咳ひとつ : 加藤郁乎
〜〜血汁をとどめ三分放置