8・5
ヤクルトでーすといふ声がしてヤクルトを買はされてしまふ小父さんわれは : 仲地俊夫
〜〜豆腐屋の前で豆乳立ち飲みす
8・4
ががんぼや酔へば厠の壁殴る : 中山奈々
〜〜閉所恐怖の偽の遺伝子
8・3
ぬばたまの黒醋醋豚を切り分けて闇さらに濃く一家団欒 : 堀田季何
〜〜ウイルスの宿主ハクビシンの鍋
8・2
いまにして思へば鰻ぢやなく穴子 : 北大路翼
〜〜双子のおやじにダリのつけ髭
8・1
心に酢満つるゆふべの祝福とわかものが肉充ちし緋のシャツ : 塚本邦雄
〜〜北斎のエロの大蛸二杯酢に