07・05 夭死者を讃へしのちは(老残の)身に発熱の兆すを嘉す : 石井辰彦 07・04 金魚だしすでに記憶を消されてる : 土井探花 07・03 魂をくるむは和紙が相応しく夏越しの邪気を祓う
<飲食一句 2027> 2027/07/01~07/05
2027/07/05 鰻屋でさつと描きし妻の顔 : 西村麒麟 2027/07/04 七月にかつおぶしだけかけて食う : 西野結子 2027/07/03 やいなや新子の握り眼の前へ : 檜山哲彦
<飲食一句 2026> 2026/07/01~07/05
2026/07/05 紅生姜入れに紅生姜詰め込んでるあんな教育をうけたくせに : 斉藤斎藤 2026/07/04 夏蜜柑ごろりと海へ傾きぬ : 金子敦 2026/07/03 手に持てる空缶捨つ
<飲食一句 2025> 2025/07/01~07/05
07・05 炎天へ打つて出るべく茶漬飯 : 川崎展宏 07・04 椅子高き深夜のカフェに睡りゆく銀河監視員の孤独を真似て : 鈴木加成太 07・03 ゆふだちをつまみに燗の紹興酒 : 秋月祐一
<アートな一句 2027> 2027/07/01~07/05
2027/07/05 人間の汗かき衰老の大江健三郎 : 宮坂静生 2027/07/04 買ふならば派手でなんぼの水着なり : 月石幸 2027/07/03 助手席の私はエリー夏の海 : 石井洽
<アートな一句 2026> 2026/07/01~07/05
2026/07/05 「ほらネッ」と言いたいために恐ろしい予言続けるあたしの金魚 : 高柳蕗子 2026/07/04 大海へ飛び込む前の裸なり : 今瀬剛一 2026/07/03 5メートルほ
<アートな一句 2025> 2025/07/01~07/05
07・05 こいさんの扇いとはんより小さし : 和田華凛 #大阪な一句 07・04 足を組みなおす仕草が好きだった あの人は綺麗な縄だった : 田村穂隆 07・03 絵も文字も下手な看板海の家
1945 最後の秘密 : 三浦英之
戦後80年、もうあの岸が見えなくなってしまう。 新潟のことも八丈島のこともそして満州のことも。 今が最後か、知るは初めて。 そして、なにかがつながり、すべてがつながる。
<遊行一句 −2027> 2027/06/26~06/30
2027/06/30 蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな : 芥川龍之介 2027/06/29 昼寝より覚め許す気になりにけり : 能村研三 2027/06/28 キューピーの翼小さしみなみかぜ :
<遊行一句 −2026> 2026/06/26~06/30
2026/06/30 間違いと別の間違いとの間 終電はいつも乗り換えばかり : 麻布競馬場 2026/06/29 ハンモツクから抱き上げて私でなければならない気がして : 河東碧梧桐 2026