・ミケランジェロに暗く惹かれし少年期肉にひそまる修羅まだ知らず : 春日井建「未青年」 細江英公:『薔薇刑』1961年 春日井建:『未青年』1960年 三島が「われわれは一人の若い定家を持つたのである。」 と建を絶賛して
【 タイム食句】06・11〜06・15
6・15 舌も胃も失くしたのちも人は人 樹洞ゆたかに開くみたいに : 田中ましろ 〜〜象皮病かくしとおして梅雨の象 6・14 真青な中より実梅落ちにけり : 藤田湘子 〜〜光と風に陵辱されて
『近寄るな』野見山暁治
『近寄るな』 洲之内徹のことを野見山さんが書いた。 「洲之内さんが亡くなって、葬儀の日、北池袋の教会から 郊外の火葬場に向かうバスの中で、見ると男はぼく一人だ った。並みいる女性たち、ほとんどが故人の折々の歴史を 刻んだ
見せ消ち美学の精神性
見せ消ち。 写本の際、間違いの修正部分を塗りつぶさないで、 二本の抹消線だけで、元の字句が読めるようにする方法をいいます。 みえないようにして、みえないわけではない。 みえないこと、みせないことは、みえなかったことにする
石川さゆりが椎名林檎とコラボ
石川さゆりが椎名林檎とコラボ。 『暗夜の心中立て』 生の舞台で。 板を這えずって、 酔わせておくんなんし 惚れて候。
ユーモアとエロス
ユーモアとエロス。 ユーモアは生の重さへの反動としてあります。 軽いものです。 沈む方向とは逆。自由への開放、脱出の方向です。 ユーモアにさらにエロティックな要素がとけこんでいれば、 それに惹かれて近づいてきます。 軽い
【 タイム食句】 06・06〜06・10
6・10 ソーダ水方程式を濡らしけり : 小川軽舟 〜〜わが肉体の密林をゆく 6・9 「この味噌は生きています」のラベル剥ぐ二千年後の目覚めの朝に : 早馬麻衣 〜〜ごきぶりと酢の瓶の立つ
温泉にいこう。
温泉にいこう。 幻の秘湯をたずねて。 そんなええもんやありません。 近所の天然温泉。 いらちやさかい、温泉あきませんね。 あちこち痛とおなってきて、わらをもすがるおもいです。
樋口ヒロユキ『真夜中の博物館』
アール・ブリュット。 むつかしい。 作品理解がむつかしい、以前にまず 言葉の定義、ジャンルの枠そのものが確定できない。 樋口ヒロユキ『真夜中の博物館』。 この中で、<狂気と心霊>のタイトルで、 アール・ブリュットを大きな
狂気は、社会不適合か。
狂気。 殺す相手はだれでもよかった。 ルネサンス時代、狂気は芸術家に霊感を与える創造性の核として 評価、賛美の対象でありました。 しかし、近代にすすむと狂人は追放され監禁され収監されるようになる。 病理学見地からの精神病