『まぼろしの大阪』第二弾。坪内のツボにはまってしま う。江戸前寿司ファーストフードに大阪寿司スローフー ドが負けてる状況を憂慮。駅弁、蕎麦屋、飲み屋に関す る好奇心感度がひくひくわかる。きれいな大阪弁つかお。  
<友志良賀> : 高林堂
砂糖漬けの和菓子。栃木県の特産<干瓢>が原料という 珍品。このネーミングは本来結納につかわれるもので、 ほかには鰹節=勝男節、するめ=壽留女、昆布=子生婦 とか。めでたい、というより時代感覚のズレがこそばい。
花所望・歌所望 : 世沙弥茶会
作法もへったくれもない。庭の枯れ木や野草を並べてお いて客全員に花瓶に挿してもらう。その間に俳句か短歌 を即興でつくり筆で書いてもらう。プレッシャーから解 放されてのお茶は一層おいしい。締めは打ちたての蕎麦。  
トランプマジック : 堤幸生
至近距離で見てもさっぱりわからへん。親切にタネを明 かしてくれる。せやけど、なんべんやっても、あれ?な んでもかんでも騙されやすいタチが実証されて情けない。 リクエストすれば堤先生はボランティアでどこでも出張。 &nbs
北納税協会 : 講演依頼
「税務署から電話ですよ」。ビクッ。この条件反射はな んや。ちょっと身構えたけど用件は<講演依頼>。北区 で適正申告の表敬を受けた事業者のあつまりで、3月に <胡麻>の話を。会長はあの神田川俊郎さんだそうです。
『知られざる魯山人』 : 山田和 著
初対面の人と<魯山人>の話題になり、毀誉褒貶対立で 気まずい食事になったことがある。そうさせるオーラが 死後も浮遊している。アーティスト列伝でもアクの強さ ではトップ。是非生きているナマの面構えをみたかった。  
花良治(けらじ)みかん : 喜界名産
花良治みかん、島バナナ、サワーポメロ、安納いも、種 子島紫いも、冬瓜、レモン、喜界島みかん。この島には <道の駅>のような地域特産物を販売する施設がない。 普通のスーパーで珍しい野菜果実を手当たり次第ゲット。  
松岡義仁先生 : 胡麻研修会講演
喜界島は国産胡麻の収穫量では第一位。農家は250軒。 品質向上を目的として喜界町役場から和田萬に依頼あり。 全国20カ所以上の胡麻エリアをとびまわるファイター 松岡が熱血講演。質疑応答での乱闘は予想はずれで残念。 &nb
胡麻畑の結婚 : 喜界島
栽培リーダー学さんが結婚。刈り取り作業がきっかけ。 新妻は10歳以上離れた子供みたいな人。ところがその 彼女には子供が3人。社会の辛酸をなめ耐えてきたこと はおくびにもださず、コロコロ笑う。天使が舞い降りた。  
『まぼろしの大阪』: 坪内祐三
たしか前に読んだはず、とわかりながらついひきこまれ て全編再読。東京人にこうも大阪の上質な気質をすくい とってもらうとこそばい。せやけどそれはもうかそけく 消滅寸前のものやから<まぼろし>。いま大阪的なもの?