東京からの客人と天神祭の話題に。昔は北新地にも花街 があって芸妓も多く落ち着いた風情があったらしい。あ る店のカウンターで飲みながらそんな話をしてたらそこ の女性オーナーが「私が最後の八処女でした」。へ〜え。
『世界レベルの大阪ええもん』の目のつけどころ
はやくも古典的名著となった『大阪名物』に刺激されて の大阪ガイド本。一回ひねりの”そうきたか”。「千と せ」の肉吸。「マツバヤ」ならソフトうどん。繁昌亭横 丁和田萬も<大阪みやげ十八番>にとりあげてもろてま。
真夏こそ燗のお酒が粋やねぇ
リーガロイヤルホテルで利き酒会。かの神亀酒造を筆頭 に竹鶴、奥能登白菊、悦凱陣など純米酒の蔵元勢揃い。 すべて燗を用意。きちんと作り込んだお酒は燗でこそ旨 いんですねぇ。今回のひろいものは諏訪泉。鳥取再発見。
談春、『天満繁昌亭』で腕っ節の強いとこ
江戸落語の独演会としては初めてが談春。なるほど一番 の旬。時分の花やね。1時間ネタを2本だけ。鼻っ柱が 強おて江戸っ子の粋が身体から発散。古典となると出が らし茶の後味ばっかしの中で、きちんと格闘してる好漢。
『北極星』オムライスは終点のないマラソンレース
小田急『大阪ええもんうまんもん市』。和田萬の真ん前 が『北極星』の大行列。一人前づつフライパンをあやつ り出来たてのオムライス。ベテランコックさんがえんえ んと何百人分をつくり続けてはる。オリンピックの感動。 。
『天満人』読んだら天神祭たのしめる
井上編集長のすぐれものタウン誌別冊は天神祭特集。地 元育ちでも知らんネタが満載。祇園祭でもおんなじやけ ど、ただ祭囃子ききながら御神輿見てるより、ちょっと ちごた角度からみたら祭り気分もかわって酒がおいしい。
萬四郎はん、て知ってはりますか?
和田萬の初代は和田萬次郎。敬意を表して<萬次郎>の 商標登録を調べてたら<萬四郎>の登録が。冗談?一体 誰やねん?江戸時代の博多の豪商で神社まであるらしい。 ちょっと負けてる。ジョン万次郎しかり。萬は縁起良し。
『地球を斬る』 切れ味冴え渡る佐藤優
「秘密警察が特定の日本人に狙いを付け、本格的工作を かければ、対象者の八割は落ちる」。動物は危険な相手 が横にいるときは一緒に餌を食べたり、ふんをしたり、 セックスをしない、という動物行動学の成果を逆用する。
「すだちそば」絶妙出汁に蕎麦いりまへん
蕎麦屋の進化。ざるやぶっかけではなく冷たい汁蕎麦が ふえた。なにわ翁から独立した『まき埜』のすだちそば が大胆シンプル。出汁が絶妙。かつおと醤油がでしゃば らずはんなりまったり。極論をいえばもう蕎麦もいらん。  
『反転』ヤメ検が暴く日本の構造
生々しい一級ピカレスク・ノンフィクション。辣腕検事 から闇社会の弁護士に、さらには国策捜査で逮捕された 人物。政財界とアウトローの人脈、検察の腐食構造。な により日本人の心を金まみれにしたバブル期を検証せよ。