01/15 鮟鱇の五分十分十五分 : 樋口由紀子 01/14 鯛の目玉も喰い終りたればちょっぴりづもりのぐい呑み酒も終りとするか : 加藤克巳 01/13 歯を抜いて恐いものなし冬景色 : 冨
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遭遇一句 −2021】2021/01/06~01/10
01/10 いわば痴情の愛のなつかしさ雪こんこ : 上野ちづこ 01/09 賤やしづ賤の小田巻繰り返し昔を今になすよしもがな : 静御前 〜古今集・伊勢物語・吾妻鏡 01/08 真直な小便穴や
【 タイム食句 ー2021 】2021/01/06~01/10
01/10 ゴミ箱よりイチゴ香料の香は立ちて夜の空間の輪郭は濃し : 生沼義朗 01/09 白菜は甘くあしたは恐ろしく : 櫂未知子 01/08 マオよマオよひどく寒くてシュウマイのグリンピー
【遭遇一句 −2021】2021/01/01~01/05
01/05 Harassとは猟犬をけしかける声 その鹿がつかれはてて死ぬまで : 川野芽生 01/04 着ぶくれてマストロヤンニふうにハグ : 今井聖 01/03 我といふ人の心はただひとりわ
【 タイム食句 ー2021 】2021/01/01~01/05
01/05 たこ焼きにたこ入りと書く冬ぬくし : 小西敬子 01/04 アンパンの臍噛みなにかうれしくて妻と語りぬ冬の夜の部屋 : 一ノ関忠人 01/03 冬の夜や岩塩を振る肉料理 : ローバ
【遭遇一句 −2020】2020/12/26~12/31
12/31 俺に是非を説くな激しき雪が好き : 野村秋介 12/30 わたされて腋にはさんだそのあとを拭った白鳥らしきかたちを : 吉岡太朗 12/29 日記買う夜空は常に新しく : 神野紗希
【 タイム食句 ー2020 】2020/12/26~12/31
12/31 未来という光が邪魔で今が見えない真夜中のライスお替り : 穂村弘 12/30 ゆく年や蕎麦にかけたる海苔の艶 : 久保田万太郎 12/29 わたつみよはらわたといふ海かかへわれは鮟
【遭遇一句 −2020】2020/12/21~12/25
12/25 水鳥や別れ話は女より : 鈴木真砂女 12/24 向こうから握手されそうなひきだしの奥に右手をそっと差し出す : 水野結雅 12/23 一軒のための電線山眠る : 辻内京子 &nb
【 タイム食句 ー2020 】2020/12/21~12/25
12/25 冬のキスは血の味がするお互いに目覚めなければ狩りだったのに : 平岡直子 12/24 老後ってアドリブなんだ鼻曲り : 伏兎 12/23 オーボエの音色のことを胡麻だれとかキャラメ
【遭遇一句 −2020】2020/12/16~12/20
12/20 人も人ならざるものも着ぶくれて善いものみんなロバに似ている : 佐藤弓生 12/19 湯たんぽと言えばくちびるやわらかし : 原ゆき 12/18 いつどこへ不時着しようとポケットに