2・29 あけぼのの白魚二寸今日一日ひとひ人に非ざる俳にとらはる : 塚本邦雄 〜〜物の怪の末端肥大とめどなし 2・28 飯蛸に猪口才な口ありにけり : 中原道夫 〜〜オールスルーで賢しらなんだ
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】02・21〜02・25
2・25 春宵の酒場にひとり酒啜る誰か来んかなあ誰あれも来るな : 石田比呂志 〜〜人格は三重までは見せてもよい 2・24 別々の夢見て貝柱と貝は : 金原まさ子 〜〜家庭内
【 タイム食句】02・16〜02・20
2・20 歯の裏にくっつくものばかり出る : 広瀬ちえみ 〜〜二枚舌つかいわけてるつもり 2・19 筋肉の衰えてゆくのは平気それよりシュークリーム恐ろし : 岡村知昭 〜〜靴底の味より香り七
【 タイム食句】 02・11〜02・15
2・15 けれど私は鳥の死を見たことがない 白い陶器を酢は満たしつつ : 服部真理子 〜〜雪の夜の殺しのレシピ父口伝 2・14 われに一つバレンタインデーのチョコレート : 行方克巳 〜〜保険おばちゃん
【 タイム食句】02・06〜02・10
2・10 大学レストランカレーにほはす春浅く : 山口青邨 〜〜ココ一番の引き際のよき 2・9 真夜中の胡椒通りに立ってみる きゅうくつな靴つっかけたまま : 笹井宏之 〜〜ここに一番似合う人ぼく
【 タイム食句】02・01〜02・05
2・5 「黒ずんだ乳首に興奮したことがある」的よろこびの、しゅんだ蒟蒻 : 魚村晋太郎 〜〜関東煮(かんとだき)昭和煮詰めて溶き辛子 2・4 ここは何処だらうか海苔が干してある : 鴇田智哉 〜〜幾
【 タイム食句】01・26〜01・31
1・31 蜜柑使うてラグビーを教わりぬ : 曽根主水 〜〜天神さんでも合掌ポーズ 1・30 目覚めては身の欲る真水一坏にわたしは人を殺しましたか : 黒瀬珂瀾 〜〜ふりむくな未来透視図蜘蛛の巣状
食句塾 季刊誌51号 合評会
食句塾 季刊誌51号 合評会 林子のエッセイ『クリークの野糞』 「クリークにうしろを向けて野糞かな 文学座の友田恭助の句である。」 この出だしから、一枚の葉書にかかれた俳句にまつわる エピソードの展開が小説以上におもしろ
らんたん歌仙 第7巻の打ち合わせ
らんたん歌仙 第7巻の打ち合わせ 2016年の1月から始めて連衆3人でまいてきたが、 今回は新規に雨雄さんを誘い込むことに。 それでは初顔合わせに新地の蕎麦屋さんへ。 雨雄さんに発句をまかせて、 2月4日の立春スタートが
【 タイム食句】02・21〜02・25
1・25 鯰打ちのめされ雪の積もるまま : 飯田哲弘 〜〜難民の眼に流氷ちぎれ 1・24 50mサランラップが唐突にをはりを迎へ心棒のこる : 小池光 〜〜どうみてもはじまりがないものがたり 1・23