03/05 この世にてかへす能はざる友情か鮨食めば鮨のたましひ寒み : 水原紫苑 03/04 最低なことをした日のオムライス : 柳本々々 03/03 断食を続け五年の瞑想ののちにダイオウグソクムシ死す :
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2021】2021/02/26~02/28
02/28 しみじみとうま酒に酔ふここちして歌舞伎の国の夜がたりを聴く : 吉井勇 02/27 二ン月はそのまま水の絵となりぬ : 生駒大祐 02/26 梅の木々天に向かひて総毛立つ鳥肌のやう
【 タイム食句 ー2021 】2021/02/26~02/28
02/28 生きる途中土筆摘んでいる途中 : 鳥居真理子 02/27 順繰りに人が嫌われてゆく職場あ、そのお弁当おいしそうだね : 田宮智美 02/26 楤の芽や夫の垂涎見ない振り : 若森京
【遊行一句 −2021】2021/02/21~02/25
02/25 初蝶来今年も音を立てずに来 : 池田澄子 02/24 天皇は死んでゆきたりさいごまで贔屓の力士をあかすことなく : 穂村弘 02/23 東風吹かば宙に浮きたる猫の足 : 津田このみ
【 タイム食句 ー2021 】2021/02/21~02/25
02/25 浅寒くかたちかすけき白魚に魚の香のあることを寂しむ : 佐藤佐太郎 02/24 春昼の壺盗人の酔うてゐる : 田中裕明 02/23 ふつふつと牛タンシチューを煮る夕べ脳裏に視ゆイル
【遊行一句 −2021】2021/02/16~02/20
02/20 流されし臍くり思へば悔しいが口外出来ずに仮説で老いる : 嶋田啓三 02/19 春兆す美男と美女のチンドン屋 : 山本敦子 02/18 安らかにお眠り下さい きんさんとぎんさんにメ
【 タイム食句 ー2021 】2021/02/16~02/20
02/20 桜餅食む配偶者無しに◯(マル) : 吉川真実 02/19 釜の飯半生食った仲なれば共犯ゆえにどこへ行こうか : 小嵐九八郎 02/18 春寒や日闌(た)けて美女の嗽(くちすす)ぐ
【遊行一句 −2021】2021/02/11~02/15
02/15 春の家裏から押せば倒れけり : 和田吾朗 02/14 月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして : 在原業平 〜古今集 02/13 来世また瓦礫と会はん春の雨 : 関
【 タイム食句 ー2021 】2021/02/11~02/15
02/15 暮れてきて八百屋がおろすシャッターにあらわれる青色のグラフィティ : 阿波野巧也 02/14 万策のキッチンカーや春の雪 : 三好飛白 02/13 レジ袋もらはずかばんの中へ持つ夕餉にいささかの禽獣の肉 :
【遊行一句 −2021】2021/02/06~02/10
02/10 みづからの極道面に変はれるを習近平(シージンピン)の歎く朝もあらむ : 島田修三 02/09 王寺へは次発先着梅三分 : 三浦三甫 02/08 ただひとり吾より貧しき友なりき金のこ