Archive for category 本 周辺

『神の値段』一色さゆり

『神の値段』一色さゆり

現代美術作家、河原温がモデル。

難解なコンセプチュアル・アート、
考えられない高い価格が話題になる
奇々怪々のアート業界。

現代美術入門のタイトルがついた
ありきたりの評論家解説書より、
数段丁寧なガイドブックになっている。

本のタイトルと装丁が気に食わないが、
変に現代アートっぽいクサさを避けたんだろうね。

『三絃の誘惑』『蓼喰う虫』

文楽三味線の鶴澤藤蔵にまいってしまうと、
『三絃の誘惑』を読みたくなって、
すると谷崎の『蓼喰う虫』が語られて、
蓼酢から鮎が食いたくなった。

1週間ほど前、通りがかりに一見ではいった
居酒屋の魚がうまくって、そこの黒板に
「6月2日、揖斐川の初鮎入荷」 おもいだした。
そうか、もう夏なんや。
揖斐川って どこやった?

『玲瓏』0号 創刊準備号

阪神大震災でぜ〜んぶ本棚が倒れた。
なんだかんだと片付けてきたけど、
雑誌類はダンボールにそのまんまほったからし。

『玲瓏』0号 創刊準備号がでてきた。
1985年やから、もお32年に。

『ATELIER INCURVE in ART FAIRS』

『ATELIER INCURVE in ART FAIRS』

アトリエ インカーブが
ニューヨーク『アート・オン・ペーパー』と
『アートフェア東京』に出展したときの報告・・・
ではありません。
「(前略)作品を「現代アート」として位置付け、「市場性」を問うた記録である。」
<はじめに>とある第1頁の最後に書かれたこの宣言は、
今中博之の<アールブリュット福祉行政>の流れへの
宣戦布告であり、たったひとりの反乱の記録である。

障害者アートに興味がなくても、<市場><教育><批評>の面だけでも後半のインタビュー、ディスカッションは刺激あり。

荻野寿也 <「美しい住まいの緑」 85のレシピ >

世沙弥の庭の造園をしてもらった
荻野寿也さんが本をだされました。
< 「美しい住まいの緑」 85のレシピ >

写真、イラストに造園図も。
暮らしのおいしいレシピ本です。

豊島の横尾忠則美術館の庭も荻野さんの設計。
そのときのおもしろいエピソードもきかせてもらいました。

ふらんす堂通信 152

ふらんす堂通信 152 ::

書評担当がそれぞれ
『寒林』岡井隆、
『甕 Amphora』高山れおな、
『一夜劇』竹岡一郎・・・

*女の俳句は「肉体」二十句・・・

もちろんさらに過激な、
*BLな俳句⑰・・・

どれから どれも

『大阪的』

「トランプってヅラなん?」
ローカル大阪の人間ならきけるけど、
中央にいったら聞けない。

「ハゲって、パトロンのこと。」
「金の力でサービスをなんとかしようと思ってるのに対して、ハゲ」
「このハゲ、ムカつくな!」

『大阪的』
津村記久子と江弘毅の対談。

そういえば、ヅラ、ハゲ、もいうし、
ブタって普通につかう。
東京時代に異常に嫌われたん、思い出した。

『ムーンライト』と『断片的な社会学』

ちょっとした仕事の都合で
地方の小都市で一泊するはめになる。
ありきたりの町外れのレストランで
隅っこにジュークボックスがあったりすると、
たちまちセンチメンタル・ジャーニーになる。

『ムーンライト』を観た。
『断片的な社会学』を読んだときのテイストが似てる。
媒体もシーンも全くちがうけど。

マイノリティ、LGBTに対して、
まむかう目線がクールなのにあったかい。
あつかう手つきがときほぐすようにやわらかい。

『亀霊』『歌論』三宅勇介

ロゼッタストーン、
神代文字のよる短歌、
いろんな型のおもろい呪詩が登場。

あとがきに
「人工知能の発達する二十一世紀において、
改めて詩歌を創作するという行為の意味を、
言語の過去に遡ることによって考察したい
と思ったのである。」

『玲瓏』の歌仲間、三宅勇介くんが
『亀霊』『歌論』二冊同時に上梓。

読書 3冊

★『俳句世がたり』 小沢信男
・落第も二度目が慣れてカレーそば
この句のイメージのエッセイかと思ったら、
そうか、花田清輝世代でした。
★『文楽の歴史』  倉田喜弘
藤蔵と咲甫太夫をミーハーできいているだけでした。
芸談的なものはあっても、この手の本で一般書が少ない。

★『詩の点滅』   岡井隆
現代詩・短歌・俳句
ジャンルを越境して語るのが岡井ひとり、という現状。
詩のサイドから、句のサイドから、静脈がからみあうような
コメントがあってもおかしくない。
短歌総合誌連載をまとめた一冊。


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