05/05 春の月水の音して上りけり : 正木ゆう子 05/04 歯ブラシをとめれば雨の音 生きていることにたびたび惚れなおす : 雪舟えま 05/03 蝶よ花よと柩の中で育てられ : 佐藤郁
カテゴリー: セサミ日記
【タイム食句 -2019】05/01~05/05
05/05 この町に月が来ている喜びをあなたはそっとパンには挟んだ : 吉野裕之 05/04 春霞食べ仙人になりしかな : 大関靖博 05/03 なかなかに隠者にさへもなれざれば 雲丹・舌・臓
宮田彩加 <どうかしてる日常>
元々どうかしてる作家ばかりのクンストアルツ。 時々、オーナー以外のキュレーション企画があって 今回は宮田彩加 <どうかしてる日常> 個々のどうかしてる作品をどうかしてる狭い空間で どうかしてる人たちが見たらどうなんだろう
チカ&イチオ ウスイ
土の中から唇と歯だけが見え隠れする。 脚だけが地上に生えて、犬神家じゃあるまいし。 奇をてらっただけではない。 夫が家を建てる予定の土地に妻を埋めている。 となると背景は日本固有の制度の問題である。 チカ&イチオ
蕎麦屋の二階
晩春の真昼間、蕎麦屋の二階。 男二人がしっぽりと。 これから俄か仕立ての<なんでも鑑定団> 六代続いた老舗、故あって掛軸、茶碗、断捨離したい。 乗り込む前の腹ごしらえにざる一枚。 蕎麦前に、空豆と海老のかき揚げを。 とな
ピエロック一座
ピエロック一座 小さなサーカス団が難波にやってきました。 春雨そぼ降るなか、たくさんの団員を統率して 団長一人で大奮闘。 バイオリン弾きながら、 バイオリン人形の弦の動きが滑らか。 文楽は一人を三人遣いやけど、 こちらは
【遭遇一句 -2019】04/26~04/30
04/30 漁夫よ河にも星は満ちたりわがひとに請ふ血より濃き水のくちよせ : 塚本邦雄 〜星餐図 04/29 身にしむといふは春もよ昼目覚 : 高山れおな 04/28 象などに生
【タイム食句 -2019】04/26~04/30
04/30 花冷えの寄せながら食ふカレーライス : 小野あらた 04/29 おもむろに強火に変えて言うことを聞かぬレタスを炒めんとする : 松村正直 04/28 肉食の蜂や茶色の翅が反り :
明恵 @中之島香雪美術館
明恵といえば、耳殺ぎ。 ゴッホより信念ありの切断だ。 『夢記』40年にわたる夢日記。 小さな美術館ならではの絞り込んだテーマ。 中之島香雪美術館は開館以来、 極シブ系の企画ばかり、今回がやっと初入場。 ガラガラかと思いき
赤ドベと灰かぶりのエロティックな対比
軟体動物のような、 海綿体のような。 二つ重なって、 一晩で十センチ移動して、 先の住人たちと馴染もうとしています。 丹波焼の雅彦さんにお願いして、 もう桜の季節は二回巡りました。 赤ドベと灰かぶりのエロティックな対比。