<せいろ>と書く蕎麦屋がたまにある。器のせいろが単 純にざるのバリエーションと無意識にいた。歴史的にみ て蕎麦切りを茹でるのではなく蒸して食べた元禄時代の 歴史に思い至った。『そばよし』のセイロ飯にも名残が。 (蒸し蕎麦
カテゴリー: セサミ日記
お江戸の落語家さんも見ておかな
繁昌亭のおかげで上方の落語家はかなり顔と口調がわか るようになったが、喬太郎や白鳥は全く聴いたことがな い。さればSWAでチェック。新作派はネタ勝負の要素 が大きいけど、喬太郎の咄し口調なら別ネタで聴きたい。
談春『芝濱』:フェスティバルホール
2700人会場での独演会。3階席奥からも見えるよう 高座の上の大きなスクリーンで同時進行。『夢金』と2 演目ともにマクラなし。いきなり咄の世界へ。芝濱は ホノボノ系。談春の凄みは悪系の演目でさぶいぼがでる。 (芝濱)ht
『きのう何食べた?』『孤独のグルメ』
わだまんメルマガの編集スタッフは<こまこ舎>。食関 係の本ではここ2ヶ月連続で漫画。『美味しんぼ』以来 料理漫画もいろんなパターンが登場。最近は下手な料理 本より漫画の方がレシピそのものも詳細で作りたくなる。 (こまこ舎
倒産の仕方・東西の違い
『上方文化を探索する』。東京は武家社会文化の影響で 潔い。大阪の場合は、まず決算書の粉飾、町の金融(高 利貸し)で資金繰り、最後は融通手形で仲間を引っ張り 込み延命を図る。最後の最後まで命懸けでのたうち廻る。 ”大阪ビジ
蕎麦屋のコストパフォーマンス
蕎麦屋がフレンチや割烹に比べて高すぎる。『ガチミシ ュラン』友里往耶は「ツマミに蕎麦一枚、ビールにお酒 2杯で支払いは何と8700円」。一つ星蕎麦屋にあき れはてている。この店に限らず高額まかりとおる不思議。 (ガチミシ
『不可解な殺意』森井マスミの短歌評論
魅力的なタイトル。「世の中には不可解な殺意が散在し、 ひとのこころも変わってしまった」。オタク、通り魔、 平然と殺戮が横行する日本の日常を映しとる文学として 短歌と向かう姿勢は潔い。塚本邦雄の毒を蘇らせる力量。 (塚本邦
小学校での食育活動に手応え
ゴマ栽培をした大成小学校6年の生徒から50通の感謝 の手紙。ゴマ栽培に興味の無かった生徒達が栽培をとお して、食材の大切さを実感。食育の貢献できた手応え。 担当の先生は子供たちに体験を記憶させる立派な教育者。 (大成小学
黒胡麻の別名は『巨勝』
いかにも強そうなイメージ。江戸時代の『本朝食鑑』の 胡麻の項目には<近世では滋陰、牡陽を貪る者が専ら巨 勝を求めて常に服用している>とあるらしい。その時代 から完全に精力剤の扱い。和田萬『三元弾』も効くよぉ。 (巨勝)h
『きうち』:蕎麦食べ比べはマニヤック
?玄挽きざる(三重)?十割ざる(福井)?荒びきざる (黒姫)。3つ食べ比べ1500円。粉がどう違うのか わかって注文する客がどれだけおるんやろ。明らかに蕎 麦打ちを趣味とするお客狙い。堂々たる石臼がお出迎え。 (きうち)