12/25 とほい火事とてもしづかな内視鏡 : 高梨章 12/24 カレンダー売り場でコートを着て立てば偽の宮沢賢治みたいだ : 正岡豊 12/23 豚の死を考へてゐる懐手 : 北大路翼 &n
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2022 】2022/12/21~12/25
12/25 そうしないことができないわけじゃない別れのようにうどんを茹でた : 平出奔 12/24 とぐろ巻く血の腸詰(ブータン・ノワール)聖夜待つ : 中原道夫 12/23 相談があるんだという青年のおで
【遊行一句 −2022】2022/12/16~12/20
12/20 絶滅の鳥の姿で現れていちばんほしいことばをくれる : 岡本真帆 12/19 人工肛門(オストミー)のおなら優しき師走かな : 秋元不死男 12/18 幻獣のやうに粧ひ人形を見に来れ
【 タイム食句 ー2022 】2022/12/16~12/20
12/20 憎らしき昭和懐かし蜜柑に種 : 池田澄子 12/19 削ぎ削がれ腐り腐らせ舌つづみ打ちつづけるのか離島の贄に : 古谷智子 12/18 実(じつ)のあるカツサンドなり冬の雲 : 小川軽舟 12/17 やはらか
【遊行一句 −2022】2022/12/11~12/15
12/15 図書館に乱入する馬一瞬は美し : 安井浩司 12/14 時間っていつも燃えてる だとしても火をねじ伏せてきみの裸身は : 大森静佳 12/13 冬の山初老の男激しやすき : 関悦史
【 タイム食句 ー2022 】2022/12/11~12/15
12/15 すじがきがなくてもさしてまわしたらさいごはまるくなりてたこやき : 長屋琴璃 12/14 あら何ともなやきのふは過ぎてふくと汁 :桃青 寒さ退つて足の先迄
越智裕二郎さん、俳号は耕牛
急逝されて2週間余り。 FBにあげるのは遠慮していました。 きょう、小曽根環さんの個展会場で30分にわたる動画に 越智館長の慈愛あふるる表情・愛嬌こぼれる仕草が甦りました。 世沙弥でも2年ほど前から神戸方面の アート関係
【遊行一句 −2022】2022/12/06~12/10
12/10 礼楽と曰ふが 高みへ高みへ絃なべて弾き切つてしまふまで : 紀野恵 12/09 カニ缶の外に冷たき空気かな : 北川美美 12/08 閉ぢられてある鏡にて白鳥は漆黒の夜をわたりの途
【 タイム食句 ー2022 】2022/12/06~12/10
12/10 ほぼむほんずわいのみそをすするなり : きゅういち 12/09 ぱりぱりとお味噌汁まで噛んでいる平年並みの氷河期らしい : 笹井宏之 12/08 大根は輪切りに死は平手打ち : 大本義幸 12/07 ロシアが