05/31 母は熟し妹実るはつなつの檻の扉(と)とこしへに閉ざせ胡麻 : 塚本邦雄 〜水銀伝説 05/30 雷鳴が笹かまぼこの上に降る : 川名将義 05/29 コンビニの駐車場にはそれぞれの
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2022】2022/05/21~/05/25
05/25 莚漂うまら振り洗う夜の造船 : 金子兜太 05/24 故障中 貼り紙がはためいている あなたはどんなふうにされたの : 石畑由紀子 05/23 さみだるる大僧正の猥談と : 鈴木六
【 タイム食句 ー2022 】2022/05/21~05/25
05/25 「にんじんの賽の目切りつてどうやるの」科学者なりし夫が問ひくる : 徳高博子 05/24 夏草に倒す自転車飲屋裏 : 小澤實 05/23 卵黄にぬれたるままのやはらかい指頭におどる
うつうつと最高を行く揚羽蝶
鬱鬱と最高をゆく 黒揚羽舞ひあがりをり黒にまぎれて : 南輝子 〜『神戸バンビジャンキー』 田荷軒耕衣に惚れ込んだ渡邊一考さんへのオマージュ *色紙:世沙弥2Fのバスルームにかざってるけど、 たった一度も注目されないので
【遊行一句 −2022】2022/05/16~05/20
05/20 いつのまにさ月きぬらむあしひきの 山郭公今ぞなくなる : (よみ人しらず) 〜古今和歌集 05/19 不帰の五月百客百年来 : 相子智恵 05/18 大空に林檎がひとつありました
【 タイム食句 ー2022 】2022/05/16~05/20
05/20 冷奴くづして変なことをする : 鈴木茂雄 白飯(しらいひ)と言ひて差し出す左右の手よ こうしてゐること誤作動のやう : 阪森郁代 05/18 冷奴しばし仏像として見る : 藤田俊 05/17 木苺を摘みすぎ暮
【遊行一句 −2022】2022/05/11~05/15
05/15 座布団は全裸に狭しほととぎす : 山田耕司 05/14 身ひとつをまこと袋と感じつつ月よ今夜はどこで寝ようか : 佐藤弓生 05/13 今日もまた負けてうの花若乃花 : 坪内稔典
【 タイム食句 ー2022 】 2022/05/11~05/15
05/15 空き瓶を洗って部屋に置く それは墓標の予約でもある : 三田三郎 05/14 そら豆や楽しく終はるずる休み : 岡田由季 05/13 発芽したアボカド土に植える午後 したかったことの一つと思う : 俵万智 0
【遊行一句 −2022】 2022/05/06~05/10
05/10 五月来ば鳴きもふりなむほととぎすまだしきほどの声を聞かばや : 伊勢 〜古今和歌集 05/09 葉ざくらや人に知られぬ昼あそび : 荷風 05/08 やめたるわ こころの関西人を
【 タイム食句 ー2022 】2022/05/06~05/10
05/10 あの星の滅びるまでの舌鼓 : 平岡直子 05/09 砂糖匙くわえて見てるみずうみを埋め立てるほど大きな墓を : 我妻俊樹 05/08 ひとづまにゑんどうやはらかく煮えぬ : 桂信子 05/07 沢庵を嚙むと