03/15 春眠のこの世の端のふくらはぎ : 清水伶 03/14 どれほどの量の酸素に包まれて眠るふたりか 無垢の日本で : 小佐野弾 03/13 べつたりと掌につく春の樹液かな : 能村登四
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2021 】2021/03/11~03/15
03/15 終末を小出しにふるふ地震といふエネルギア過ぐ粥すこし揺り : 高橋睦郎 03/14 蜂蜜のにごりを春の濁りとも : 杉山久子 03/13 恥をかみしめて生涯ふるさとは遠きにありてゆ
ミラー・ツインズ
食句塾 3月例会 入学式利き手の違う双子いて:弥華藍 双子のほとんどは利き手が違うから、 当たり前ですね、という意見があって、 えー。 あとで調べると、25%は 鏡型(ミラー・ツインズ)といって、利き手が違う。 そんな話
【遊行一句 −2021】2021/03/06~03/10
03/10 徳兵衛へお初の首がかしぐとき勘十郎のまぶたは翳る : 江戸雪 03/09 春風の重い扉だ : 住宅顕信 03/08 咽頭をぐいと拭った綿棒に百万人の死の炎見ゆ : 犬養楓 &nbs
【 タイム食句 ー2021 】2021/03/06~03/10
03/10 腸の先ず古びゆく揚雲雀 : 永田耕衣 03/09 そら豆のしやくれた顎は、あ、さうだ、宇野重吉の頬笑みし顔 : 柳宣宏 03/08 蝶々のもの食ふ音の静かさよ : 高浜虚子 03/
【遊行一句 −2021】2021/03/01~03/05
03/05 うららかに美容脱毛サロンかな : 龍翔 03/04 椅子の背にタオルを一枚かけますとあなたの椅子になるわけですね : 相原かろ 03/03 チューリップにも定形を外すもの : 後藤
【 タイム食句 ー2021 】2021/03/01~03/05
03/05 この世にてかへす能はざる友情か鮨食めば鮨のたましひ寒み : 水原紫苑 03/04 最低なことをした日のオムライス : 柳本々々 03/03 断食を続け五年の瞑想ののちにダイオウグソクムシ死す :
【遊行一句 −2021】2021/02/26~02/28
02/28 しみじみとうま酒に酔ふここちして歌舞伎の国の夜がたりを聴く : 吉井勇 02/27 二ン月はそのまま水の絵となりぬ : 生駒大祐 02/26 梅の木々天に向かひて総毛立つ鳥肌のやう
【 タイム食句 ー2021 】2021/02/26~02/28
02/28 生きる途中土筆摘んでいる途中 : 鳥居真理子 02/27 順繰りに人が嫌われてゆく職場あ、そのお弁当おいしそうだね : 田宮智美 02/26 楤の芽や夫の垂涎見ない振り : 若森京
【遊行一句 −2021】2021/02/21~02/25
02/25 初蝶来今年も音を立てずに来 : 池田澄子 02/24 天皇は死んでゆきたりさいごまで贔屓の力士をあかすことなく : 穂村弘 02/23 東風吹かば宙に浮きたる猫の足 : 津田このみ