04/20 確率は浅蜊ひらかぬほどのこと : 中原道夫 04/19 どうしたって生きてしまうこと思いつつ半身の安き鯖を買いたり : 辻聡之 04/18 三つ食へば葉三片や桜餅 : 高浜虚子 &
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遭遇一句 −2020】2020/04/11~04/15
04/15 自画像の頰に青足す桜どき : ふけとしこ 04/14 青春はベッドの下の鉄啞鈴、覗けば昏く定位置にあり : 小林幹也 04/13 春愁やひとりに凹む皮ソファー : 池田琴線女 &n
【 タイム食句 ー2020 】2020/04/11~04/15
04/15 独り居の人恋しさに飲む酒を待酒(まちざけ)と呼び黙して飲めり : 高野公彦 04/14 世界からサランラップが剥がせない : 川合大祐 04/13 臓物(モツ)を煮る湯気のむこうに
【遭遇一句 −2020】04/06~04/10
04/10 晩春の上野動物園に来て後仕手のごとあゆむ象見る : 栗木京子 04/09 春の波いつ誰となく死ぬ順序 : 高澤晶子 04/08 木のもとの花に今宵は埋もれてあかぬ梢を思ひあかさむ
【 タイム食句 ー2020 】04/06~04/10
04/10 花烏賊の腸ぬくためや女の手 : 原石鼎 04/09 何うつす朝の鏡かわれ小さく入りゆきたれば神の唾液か : 前登志夫 04/08 水割りをください無観客涅槃 : 曽根主水 &nb
【遭遇一句 −2020】04/01~04/05
04/05 軒燕古書売りし日は海へ行く : 寺山修司 〜七十二候・玄鳥至(つばめきたる) 04/04 ぐろうばりぜいしよん。ぐろうばりながら裡に蒼白く国家を胎む : 岡井隆 04/03 そう思
【 タイム食句 ー2020 】04/01~04/05
04/05 角砂糖取り落したるかそけさにピアニッシモの鍵盤鳴らす : 川口慈子 04/04 独活掘つてゆけと斎鎌わたさるる : 谷口智行 04/03 春キャベツ手で裂きながら毎日を壊してみたき
【遭遇一句 −2020】03/26~03/31
03/31 わが居間の鏡にむかひひとり踊る狂へるにあらず狂はざるため : 一ノ関忠人 03/30 春寒き食卓にある血圧計 : 中田白甫 〜桜満開の後の雪は東京では51年ぶり。 03/29 まこ
【 タイム食句 ー2020 】03/26~03/31
03/31 食パンに耳のある良さ春山河 : 外山一機 03/30 毒餌を食べた鼠の眠たさで受けるアンガーマネジメント研修 : 川島結佳子 03/29 こめかみに土筆が萌えて児が摘めり : 三橋
【遭遇一句 −2020】03/21~03/25
03/25 遺棄死体数百といひ数千といふいのちをふたつもちしものなし : 土岐善麿 〜日中戦争(1937) 03/24 夜の桜裸形を洗うしごとかな : 金原まさ子 03/23 おぼつかな春は心