3・25 白菜を白菜がもつ水で煮るいささかむごいレシピを習ふ : 本多真弓 〜〜指二本イカのワタとる密かごと 3・24 すべて分かつた振りして春の油揚げ : 中山奈々 〜〜匠豆腐屋薄揚げに極む 3・23 影うすき芸人なり
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】 03・16〜03・20
3・20 三千世界にレタスサラダの盛り上がる : 岡田一実 〜〜ブラックホールよりエスプレッソ 3・19 マスクの先軽くつまんで風邪気味の味疎き口にガムねじり込む : 浜田康敬 〜〜街角の監視カメラで癖キャッチ 3・18
【 タイム食句】 03・11〜03・15
3・15 起き出でて夜の便器を洗ふなり 水冷えて人の恥を流せよ : 斉藤史 〜〜すべてかゼロか臨界を超えるとき 3・14 春の夜や檸檬にふるる鼻のさき : 日野草城 〜〜目隠しされて解放おぼえ 3・13 クリームがずるり
【 タイム食句】 03・06〜03・10
3・10 春光や飯にかけたる塩見えず : 小野あらた 〜〜ラマの教えの溶けて沁み込む 3・9 真夜中の人の胃のなかにゐるやうでなまあたたかし春の嵐は : 睦月都 〜〜嘔吐する汽水域ありインフルに 3・8 送別やこの青饅に
【 タイム食句】 03・01〜03・05
3・5 スマートフォンの地震アラーム鳴りまくる回転寿司は地獄の如し : 穂村弘 〜〜黄泉まちがいエスカレーター逆走す 3・4 芋植えて映画のすばらしさについて : 外山一機 〜〜真夜中のホラおもいだせない 3・3 のど飴
食句塾 3月例会
食句塾 3月例会 ・蜆汁仮想通貨の浮き沈み : 飛白 ・長生きのあとふざけあう春の泥 : 主水 ・栄螺のうんこここで一旦CMに : 酔象 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【 タイム食句】 02・21〜02・28
2・28 もさもさとコーンフレイク風光る : 田中大河 〜〜グッドモーニングバッド後朝 2・27 蛸噛めば未だ噛みきれず八個あるたこ焼きの蛸意外を食めり : 小川真理子 〜〜疣だけをこよなく愛し水温き 2・26 むかしむ
松本典子 短歌研究 3月号
『短歌研究』3月号 松本典子7首。 文楽、藤蔵の魅力を知るものにはたまらない。 ・やぶられて鳴らぬ太棹を抱きヤア、ハッと掛けごゑで太夫に語らせ畢んぬ ・こすれあふ胴から皮膚をまもらむと三味線弾きの手くび 毛を生やす
【 タイム食句】 02・16〜02・20
2・20 露天風呂を覗けばしゃぶしゃぶを連想 : 山田ゆみ葉 〜〜宙よりみれば地球闇鍋 2・19 老人のぼくだけですね雨のなか生ごみという物を運ぶは : 坪野哲久 〜〜もしかして袋の中はなんですか 2・18 えかげんに枡