10/05 傾いた樹液を放つ電柱と私を産んだ人は同じだ : 中野霞 10/04 音楽のはじめ月光菩薩かな : 柿本多映 10/03 忘れてはたちまち孵る血の繭を支へて歩みわが語ること : 山中
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遭遇一句 -2019】09/26~09/30
09/30 秋蝶の過ぐるを待つてゐる球審 : 石戸菜々花 09/29 どのをんなにも匂ひのなかつたことをめうにおぼえて退院する : 平井弘 09/28 川べりに象洗ひをる秋思かな : 青山茂根
【タイム食句 -2019】09/26~09/30
09/30 悲田院ゆふかげぬるき柿膾死の飲食の聲あかるけれ : 塚本邦雄 〜されど遊星 第十歌集 09/29 体内のみづとなるまで梨齧る : 金城果音 09/28 なめろうをこよひ食べたくまな
【遭遇一句 -2019】09/21~09/25
09/25 脂浮くしまひ湯にぬるく沈むとき系類六人近親婚の裔 : 河野裕子 09/24 月光に震えているのは橋だけか : 夏石番矢 09/23 反歌 : 見上げたる 空を悲しもその色に 染まり
【タイム食句 -2019】09/21~09/25
09/25 味噌汁の味噌の重力秋に入る : 赤羽根めぐみ 09/24 目の前の死のストレスが肉質にかかわる豚はやさしく押さる : 池田はるみ 09/23 菊ざけに薄綿入のほめきかな : 井原西
【遭遇一句 -2019】 09/16~09/20
09/20 腹舐むる鹿に遊女の前世かな : 中山奈々 09/19 それはこんな顔ではなかったですか いい歳をしてそんなこと言いにくる : 吉岡太朗 09/18 木の股の抱ける暗さや秋の風 :
【タイム食句 -2019】09/16~09/20
0009/20 桃中軒雲右衛門突如現れて飯も食わずに出てゆきにけり : 福島泰樹 09/19 星きれい餓死という選択もある : 大本義幸 09/18 さらさらさらさらさらさらさらさらさらさら牛
・相席のひれ伏し寄せるラー油かな : 酔象
食句塾 九月例会 兼題:相席 ・相席の戻り鰹が欲しくなり : 杏 ・なれなれし相席とろろ汁こぼす : 飛白 ・相席のひれ伏し寄せるラー油かな : 酔象 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 十月:秋の吟
【遭遇一句 -2019】09/11~09/15
09/15 ぬばたまの闇から生まれ闇を照らす満ちておほきな燦々に月 : 南輝子 09/14 どれにも日本が正しくて夕刊がばたばたたたまれてゆく : 栗林一石路 09/13 さむしろや待つ夜の秋
【タイム食句 -2019】09/11~09/15
09/15 がつくりとぬけ初る歯や秋の風 : 杉山杉風 09/14 食えないと食わないの差を 必要と依存との差を あなたとの差を : 野口あや子 09/13 新涼の固くしぼりし布巾かな : 久