2・5 喰はるるといふは性の喩 ちからの喩 喰はれてもなほ生きてもの喰ふ : 小池純代 〜〜対面か横並びかで読み解くな 2・4 立春や切り口見つつ肉を食ふ
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
梅余りに明るく遠きれくいえむ : 翠胡
食句塾2月例会 兼題 : たい焼き ・ 音楽 席題 : 雨 ・「いい意味で雑なの。彼も鯛焼も」 : 主水 ・鯛焼きの孕みて恵方北北西 : 案山子 ・わり算の余りほどの雪ピアニッシモ : 菜摘 ・音符となって降り給
【 タイム食句】 01・26〜01・31
1・31 船上生活(ペ二シエ)羨しや船底の冷えさへも : 中原道夫 〜〜のぞいてはだめ想定の外 1・30 丁寧に電話を終えて親指は蜜柑の尻に穴をひろげる : 虫武一俊 〜〜蟻地獄蟻の戸渡り蝶の舞い 1・29 湯豆腐を東西
【 タイム食句】 01・21〜01・25
1・25 寒波来るカレーの福神漬真つ赤 : 金子敦 〜〜鳥取とりの鶏冠も凍り 1・24 火を通しにくいものから順にキス もつ鍋の煮える頃君は来る : 武田穂佳 〜〜両生類海綿体の濃ゆい出汁 1
食句塾 vol.55 新年号 合評会
食句塾 vol.55 新年号 合評会 ・年賀から消えた子どもをいつか問う : 飛白 ・山眠るこれからめしという時に : 主水 ・湯豆腐は食べてないよなここ何年 : 杏 ・銀杏ふむふみ使徒になるしかない : 酔象
【 タイム食句】 01・16〜01・20
1・20 雪景色共喰いする鳩を見るすぐ泣く男を信用するな : 井上敏樹 〜〜貨幣うむホモ・サピエンス金に死す 1・19 凍鶴を見てきぬ皿に肉赤き : 波多野爽波 〜〜鏡の罅の眼底出血 1・1
【 タイム食句】 01・11〜01・15
1・15 木枯しや妻子の留守の残り酒 : 吉田一穂 〜〜あてはなんでもバッテラなんぞ 1・14 ぶつけ合ふエッグとエッグ ひび入りて負けしエッグが先に焼かれる : 伊藤京子 〜〜あら
【 タイム食句】 01・06〜01・10
1・10 むらきもの蛭子の神の産みのおや伊邪那美こそをにくめよ海鼠 : 堀田季何 〜〜このわたの産湯に游ぶみどりごは 1・9 明け方の夢でもの食う寒さかな : 辻貨物船 〜〜餅のどつめる自死
食句塾初句会
食句塾初句会 八知が3年のバンコック出張から帰国。 タイの日本企業は日本から1名いけば現地人スタッフ4名 雇用しないといけない規約があるという。 兼題「串」 ・去年今年串にも哲学あるとかや : 咲也 虚子の<貫く棒の如き
【 タイム食句】 01・01〜01・05
1・5 数の子さくさく人間関係が壊れ : 瀬戸正洋 〜〜粕漬けにして再生はかる 1・4 受精後十一日目に必ず死ぬことになつてゐるわれの遺伝子欠損マウス : 永田和宏 〜〜まぐわいてもぐもぐ食うや