食句塾 10月例会 第229回になる。 今回も新人が初参加。今年になって2名増えた。 といっても全員揃っても15名。 こじんまりして句会には最適の人数だ。 ほかの句会では無視されるような2句が 最終の天の句の決戦選考にの
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】 10・06〜10・10
10・10 モナリザに八重歯とろろ汁好きそう : 三好飛白 〜〜口角上げる日々のたしなみ 10・9 別れたと遠くに聞いてあのひとのニッカの壜を棚に眺めつ : 蔦きうい 〜〜モルトからもっぱらバーボンハイボール 10・8
【 タイム食句】 10・01〜10・05
10・5 口づけは肉と肉との戦いでレモンの味がするはずもなく : 川谷ふじの 〜〜血混じりの痰のむ覚悟昂る夜 10・4 血の音の昂るままに栗打つや : 堀本裕樹 〜〜カフカの城をモンブランする 10・3 肉まんを鋼箱はが
【 タイム食句】 09・26〜09・30
9・30 秋の蚊にゆふぐれの血がついてゐる : 鴇田智哉 〜〜ゼウスの神に尽きぬ欲望 9・29 とりあえずで買った百円均一の食器のままで町になじんだ : 戸田響子 〜〜おとなりは大塚家具の食卓で 9・28 栗飯の隙間の影
【 タイム食句】 09・21〜9・25
9・25 行きのバスでハナクソ食べていた男性を誰かに話してから忘れたい : 山川藍 〜〜終電に消化不良の顔ばかり 9・24 喉に沿ひ食道に沿ひ水澄めり : 岡田一実 〜〜肛門までも清き流れに 9・23 隣の人の胃腸の痛み
【 タイム食句】 09・16〜09・20
9・20 南瓜煮る門前町は路地多し : 同前悠久子 〜〜世界のかぼちゃ草間が産んだ 9・19 夭折、赦さないって。生き延びてしまったからには綿菓子も喰う : 石井僚一 〜〜ヤオフクでジェームス・ディーン切手投げ売り 9・
【 タイム食句】 09・11〜09・15
9・15 象の鼻も冷えるんだろう珈琲はお湯をたらしてじっくり蒸らす : 谷川由里子 〜〜なにごとも道とよびたきヒエラルキー 9・14 下魚を焼く煙なり天の川 : 小澤實 〜〜豊漁さんま地震で高値 9・13 片枝さす麻生の
天然鮎ラーメン
奥の細道。 平泉、最上川と東北めぐりのイメージやけど、 最終は美濃の大垣がむすびの地。 芭蕉の跡たどって一周したいもんやけど、 まあきょうはこのぐらいにしとこか。 ここまできたら脚のばして岐阜で、 天然鮎ラーメン。 あ〜
【JR塚本の会】〜〜水銀傳説
【JR塚本の会】第4回 〜〜水銀傳説(1961年) 『水銀傳説』百首聯作 ①初出の資料 『短歌研究』’59 1月号 第一部 スミルナの寺の鐘 第二部 朱の炎天にて これが歌集では 一部 「Rimbaud に寄す」 二部
【 タイム食句】 09・06〜09・10
9・10 溺死たとへば最後に腐る胃の獅子唐 : 吉田竜宇 〜〜人体も自然天災相似 9・9 半欠けの氷砂糖を口うつす刹那互いの眼の中に棲む : 松野志保 〜〜眼裏にまわりこむ舌のレッスン 9・8 はらわたの熱きをたのみ鳥渡