4・30 小酒屋の皿に春行く卵かな : 常世田長翠 〜〜鍋に煮抜きの浮いては沈み 4・29 逝く春を森永ミルクチョコレート箱が落ちてる 泣いているのだ : 岡部桂一郎 〜〜噴煙あび
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】 04・21〜04・25
4・25 みずからも滴る形のスプーンが雫をこぼす深夜の卓に : 大滝和子 〜〜串焼きの心臓、涙、セサミの実 4.24 独活を飼う父なりき敵(かたき)はありき : 永田耕衣 〜〜白ア
【 タイム食句】 04・16〜04・20
4・20 水卜麻美に海胆が入ってゆくところ : 曽根主水 〜〜海女を吸い込む北斎の蛸 4・19 缶コーヒーの現実的な甘さからふときみの肉声が聞こえる : 西田政史 〜〜体液の半分ポカリ武闘派です
食句塾 季刊誌批評会
食句塾 季刊誌批評会 春号で vol.48 ・おとうとの半分ぶらんこの上に : 主水 ・落ち椿包帯がまだ足りません : 飛白 ・終電の古ヒーターからアラビヤ語 : 菜摘 ・薄日して大阪市役所春の鬱 : りえこ ・黒
短歌研究 5月号 「男子厨房に入るとき」
短歌研究 5月号 エッセイテーマ「男子厨房に入るとき」 書き手側はもちろん現存の短歌作家ですが、 エッセイにとりあげる歌は、 茂吉、釈迢空、坪野哲久、土屋文明、あたりが続々と。 佐佐木幸綱、高野公彦あたりは呑兵衛ぶりもい
【 タイム食句】 04・11〜04・15
4・15 羨望の角度調整しておりぬ新郎に酒をなみなみとつぎ : 辻聡之 〜〜鷹狩の屈折あわぬ緑内障 4・14 夕ざくら湯気の立つもの食うて泣く : 田中亜美 〜〜トッピングしてふるえ
今道子「タコ+メロン」
花疲れ、琳派疲れ。 通りかかった細見美術館が、 珍しく琳派ではなく、写真展をしてるのでふらふらと。 フジフィルム80周年企画 ー日本の写真史を飾った巨匠101人ー 101点のなかに、今道子「タコ+メロン」を発見。 これは
【 タイム食句】 04・06〜04・10
4・10 淋しさを許せばからだに当る鯛 : 攝津幸彦 〜〜尾頭つけて儀式にすれば 4・9 別れるならば殺す他なしと言われたき我が妄想としゃぶしゃぶを食う : 黒岩剛仁 〜〜唇ゆがむ笑いて
【 タイム食句】04・01〜04・05
4・5 新聞をゆつくりと読む朝あさのゆとり寂しゑ料理欄も見る : 高野公彦 〜〜ダウ平均野球に漫画死亡欄 4・4 さくら鯛脱いでしまえばそれほどでも : 岡野泰輔 〜〜目は口ほどの山
・欝になる切妻屋根へへへへへへ : 主水
食句塾4月例会 吟行、3月に予定したのが雨で4月に。 それがまたまた雨で中止。室内での例会。 兼題:コップ・屋根 席題:雨 ・欝になる切妻屋根へへへへへへ : 主水 福田平八郎『雨』をすぐに連想した。 絵画、画家、音楽家