1・5 大釜の中に五穀をむせび泣くあひだも弥勒化してゐる世界 : 楠見朋彦 〜〜光年の先よむ時に現世は 1・4 日の丸をたたむ茶店を畳むごと : 摂津幸彦 〜〜旗ははためく風の吹くまま 1.3
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
2014年 年間食句・食首
2014年 年間食首 ・大根を探しにゆけば大根は夜の電柱に立てかけてあり : 花山多佳子 ・ビール空けて焼酎にゆく 緑陰から大緑陰に入りゆくごとし : 高野公彦 ・うなだれて緑うしなう九条ねぎおびえても声だ
【 タイム食句】12・21〜12・25
12・25 残り鴨とてもやわらかな擦り傷 : 塩野谷仁 〜〜聖夜むかえて血がざらつきぬ 12・24 生き甲斐という言葉がせまり照焼きの鰤の皮まで食べてしまった : 東直子 〜〜鯨舌(さえ
【 タイム食句】12・16〜12・20
12・20 厨なる妻と心はかよわねど酒の肴はすぐに出てくる : 大島史洋 〜〜半額のシールのまんままず刺身 12・19 煮凝りの感情でありレアである : 三好つや子 〜〜忍
【 タイム食句】12・11〜12・15
12・15 熱燗や討入りおりた者同士 : 川崎展宏 〜〜大きなうねり身におよびたり 12・14 熊は右手、豚は左足が美味しいと丹波の宿にあるじは語る : 松村正直 〜〜あら炊きの
【 タイム食句】 12・06〜12・10
12・10 濡れ箸をつかえと前に置かれあり寂しき婚のような卓なり : 松平盟子 〜〜初々し行儀知らずに惚れ込んで 12・9 酢牡蠣吸ふ天の沼矛のひとしづく : 恩田侑布子 〜〜最初に食
『わが父 塚本邦雄』
『わが父 塚本邦雄』 郵便受けにいつもより重い音がして おどろいた。 著書は塚本靑史。 邦雄29歳のとき、長男靑史誕生。 2005年6月9日、死去。 玲瓏院神変日授居士 『悦楽園園丁辞典』を立ち読みした ときの震えがよみ
Sー1グランプリ :: 要らぬ箱中にまた箱梅雨の中 : 弥華藍
食句塾 年末恒例 写俳大賞+Sー1大賞 選考会 ① 写俳大賞 ・日盛りや今日決行の父殺し : りえこ 10年前であれば、観念先行、新聞見出し的大雑把で 逆選のところですが、現実ははるかに早くすすみすぎたようです。 特にさ
【 タイム食句】 12・01〜12・05
12・5 饅頭の天邊に印あたたかし : 中原道夫 〜〜551に列湯気浴びたくて 12・4 「入れてんか」半歩詰めては一人増ゆ梅田地下街立ち呑み串屋 : 武富純一 〜〜立退きのアリバイ
・自販機と自販機の間におっさん、ぬくい : 大象
食句塾12月例会 高倉健の句。 背中、義理人情、唐獅子牡丹、死んで貰います、 などのできあがったイメージが多い中で ・高倉健ゆく製氷皿に水を張り : 主水 追うように逝った菅原文太。 文太さんは俳句になりにくい。 ・ふう