05/25 パンを食ふエピゴーネンのエピを食ふパニュルジェの羊でカレー作ろう : 塚田哲史 05/24 素直にはなれずバナナ越しの再会 : 谷雄介 05/23 父の皿のガリは山盛りはづかしくな
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遭遇一句 -2019】 05/16~05/20
05/20 夜を覚めて生きむと思ふ蛍火のうすき匂ひは恥辱のごとし : 轍郁摩 05/19 人は死に竹は皮脱ぐまひるかな : 大峯あきら 05/18 男が立ち上がり大太鼓打つ体力で打つ : 奥村
< JR塚本の会 〜第7回 星餐図 >
珍しくなった枇杷の樹。 学校裏に薫風の通り過ぎるたび お尻から色づき始めてます。 < JR塚本の会 〜第7回 星餐図 > 少年はたかきこずゑに枇杷をすすり失墜の種子つつめる果肉 : 塚本邦雄
【遭遇一句 -2019】 05/11~05/15
05/15 花びらの落ちつつほかの薔薇くだく : 篠原梵 05/14 「青空の脚」といふもの / ふと過ぎたり / かなしからずや 青ぞらの脚 : 宮沢賢治 05/13 五月闇痛いところに船が
【タイム食句 -2019】 05/11~05/15
05/15 わが通る果樹園の小屋いつも暗く父と呼びたき番人が棲む : 寺山修司 05/14 竹の子や児(ちご)の歯ぐきの美しき : 服部嵐雪 05/13 我が酒軍おほよそ星の眷属になりてしばし
【遭遇一句 -2019】05/06~05/10
05/10 驢馬よりも耳大きかる朴の木の根元のめぐり朴の耳塚 : 渡辺松男 05/09 卯の花腐し有給休暇の子の熟睡(うまい) : 柴田美代子 05/08 腕時計したまま水に入る夢覚めてあなた
【タイム食句 -2019】 05/06~05/10
05/10 昼飯は魚河岸と決む鯖の旬 : 澤田誠一 05/09 腸詰めに長い髪毛が交つてゐた / ジツト考へて / 喰つてしまつた : 夢野久作 05/08 空豆空色負けるということ : 阿部
七曜耀き花は一気に蝦夷の野へ : 翠胡
食句塾 5月例会 令和初めての句会となる。 ・「令和」迎えし豌豆のひと並び : 菜摘 ・令和朔日蝿が車内を脅かす : 弥華藍 ・令和なる穂先のあやしたけのこ掘り: 大象 5月の食句賞 ・七曜耀き花は一気に蝦夷の野
【遭遇一句 -2019】05/01~05/05
05/05 春の月水の音して上りけり : 正木ゆう子 05/04 歯ブラシをとめれば雨の音 生きていることにたびたび惚れなおす : 雪舟えま 05/03 蝶よ花よと柩の中で育てられ : 佐藤郁
【タイム食句 -2019】05/01~05/05
05/05 この町に月が来ている喜びをあなたはそっとパンには挟んだ : 吉野裕之 05/04 春霞食べ仙人になりしかな : 大関靖博 05/03 なかなかに隠者にさへもなれざれば 雲丹・舌・臓