8・20 天體やゆうべ毛深きももすもも : 折笠美秋 〜〜宇宙の暮らし髭剃り忘れ 8・19 この夏をなかったことにする手品みずに戻ってゆくかき氷 : 辻聡之 〜〜短いとすぎゆくものを
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】08・11〜08・15
8・15 ぼくたちを徴兵しても意味ないよ豆乳鍋とか食べてるからね : 伊舎堂仁 〜〜白玉の虚無への供物きなこに噎せ 8・14 朝顔に我は飯食う男哉 : 芭蕉 〜〜半干しの鮎蓼酢に
【 タイム食句】08・06〜08・10
8・10 天井が高くて酔へぬふたりかな : 澤好摩 〜〜屋根裏でまる二日泥酔 8・9 地獄ではフードコートの呼び出しのブザーがずっと鳴ってるらしい : 岡野大嗣 〜〜ハラル食半跏思惟の小指入
【 タイム食句】 08・01〜08・05
8・5 桃の汁あふれ肘までしたたれるあらくれて一人桃を食うとき : 内山晶太 〜〜和御魂をふわりとつかむ荒御魂 8・4 こんばんは守宮の喉に喉仏 : 川崎展宏 〜〜美人血をはくそんな時代が 8・3
食句塾八月例会
食句塾八月例会 兼題 : すいか ・ 赤 席題 : 盆 ・しんでほしいひとと出てってほしい蝿 : 主水 ・磯に寄り来しもの洗う盆の波 : 翠胡 ・河童見た西瓜を食った午後三時 : 杏 ・生臭き雨の尾行や百日
【 タイム食句】 07・26〜07・31
7・31 悲しいったらありゃしない西瓜食う : らふ亜沙弥 〜〜種とばすのもお約束かな 7・30 大阪のたこやきなればともしびの明石の蛸をぶつ切りにする : 池田はるみ 〜〜舟に三本の楊子二人でわける
【 タイム食句】07・21〜07・25
7・25 西瓜はなぜ永世中立国なのか : 西原天気 〜〜平和と元気に嘔吐で応え 7・24 降りたてば便所の跡に臭いなく人とは食って糞を放る人 : 小嵐九八郎 〜〜国怪しゅうなりて無
食句塾 夏号
食句塾 vol.49 夏号 季刊誌批評会 句会では一句勝負のところが、 季刊誌15句ならぶと、同じ句でも様子がちがってくる。 俳句は、句会、歌仙、吟行、10句以上の連作発表 いろんなバリエーションの遊びができるところがい
【 タイム食句】07・16〜07・20
7・20 ピータンの好きな女になっていた 前妻もいる赤い円卓 : 藤島秀憲 〜〜地味だけどパンクっぽいねわざとっぽい 7・19 今生の端にまだ居て鮎の腸 : 河合翠胡 〜〜さびてののちは軽
尾崎まゆみ <葛原妙子ノート>
『葛原妙子論集』が<現代短歌を読む会>から小冊子で。 2年にわたって全歌集を丁寧に読み解いていった尾崎まゆみ。 「幻視の女王」の冠から晩年の<かるみ><ほそみ>の 和の美学概念を精製してゆく読みはスリリング。