5・10 男女とは一対にしてはるかなる時間差で置く白き歯ブラシ : 大野道夫 〜〜ゆたゆたとたがはづれづれ解放区 5・9 焼酎のつめたき酔や枯れゆく松 : 西東三鬼 〜〜盆栽ぐるり犬が三周 5・8 かへりみちひとりラーメ
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
食句塾 5月例会
食句塾 5月例会 ・六時屋タルト旨いか漱石忌 1月例会で、案山子がこの句をだした。 三甫が松山の旅行したとき、この句を思い出して 今回の句会のおやつに買ってきてくれたのだ。 一六タルト、ハタダ栗タルトもあるよね。 ・筆圧
【 タイム食句】 05・01〜05・05
5・5 虹いでてそらまめも茹であがりけり : 久保田万太郎 〜〜一本のあを直線で引く 5・4 トランクスを降ろして便器に跨って尻から個人情報を出す : 望月裕二郎 〜〜秘密保護隠蔽箇所はただひとつ 5・3 春雷や独りぼつ
【 タイム食句】 04・26〜04・30
4・30 海水が微妙に苦し廃艦の錆おとす男らのくちびるに : 塚本邦雄 〜〜無理強いに喉つまらせてやがてあまし 4・29 春惜しむ白鳥(スワン)の如き尿瓶持ち : 秋元不死男 〜〜はや青嵐の音連れありて 4・28 砂。や
【 タイム食句】 04・21〜04・25
4・25 青海苔や水にさしこむ陽の光 : 正岡子規 〜〜明石の蛸の目鼻立ち良き 4・24 もみ殻に埋もれてゐたる乾物屋の鶏卵(たまご)をおもへ糞まみれなる : 島田修三 〜〜食いもんの製造工場4次元へ 4・23 みんなあ
聚楽庵句会、久々に参加
聚楽庵句会、久々に参加。 『里』凄腕の面々も勢揃い。 いつもの虎ちゃんフルフルコース。 大原朝市買出しの摘み草がうれしい。 野蒜、こごみ、土筆、嫁菜、蒲公英。 <季語を料る献立>がコンセプト。 落書きシャツの牙城さん、
【 タイム食句】 04・16〜04・20
4・20 飮食のさなかましろき魚の肉に添いたる血管をはずしゆく : 内山晶太 〜〜夏近し解体新書弟と 4・19 鳥貝や打ちすゑられて蠢ける : 間村俊一 〜〜握る板前初心者マーク 4・18 われを叱り弟を叱り飽き足らず冷
【 タイム食句】 04・11〜04・15
4・15 会うてすぐ水菜を食べて寝てしまふ : 生駒大祐 〜〜コンビニにでかけたまま二年 4・14 資料室で人差し指を糸状菌培養液に漬けている司書 : 橘一洋 〜〜クマグスに奉仕する日々光避け 4・13 もののふの耶蘇蛆
【 タイム食句】 04・06〜04・10
4・10 はうれんさう菠薐草はぜつたいにホーレン草ではないのよポパイ : 照屋眞理子 〜〜オリーブはブラック好きのマイノリティ 4・9 のどけしや父飲食の喉ぼとけ : 高田正子 〜〜上になったりお辞儀をしたり 4・8 公
【 タイム食句】 04・01〜04・05
4・5 食べることのしんじつみんな食べてゐる : 山頭火 〜〜大喰ひの罰受け拒食症 4・4 汁碗に盛る牛の骨つかみてはしゃぶり飽かざり台湾乙女 : 真野少 〜〜塩つまむ手癖で知れる異民族 4・3 肉声として春昼の咀嚼音