紫ずきん(黒枝豆)、あわび茸、三歳鹿・・・ 京都大原の朝市で仕入れてくる食材を ご主人が次から次と繰り出してくる。 マンションの一室が<居酒屋 とらやん>に。 『二条か錦土曜句会』100回記念。 『里』のメンバーのほか、
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】 10・11〜10・15
10・15 あの世から眺むるために柿干しぬ : 萩澤克子 〜〜魚眼レンズの夕焼に抱かれ 10・14 隣室に人は死ねどもひたぶるに帚ぐさの実食ひたかりけり : 斎藤茂吉 〜〜ガッツリとキャビアむさぼりさて
【 タイム食句】 10・06〜10・10
10・10 まだ誰もゐないテーブルこの世から少しはみ出て秋刀魚が並ぶ : 荻原裕幸 〜〜黒い腸ど真ん中に円卓会議 10・9 食慾はひよつとベンチのようなもの : 阿部青鞋 〜〜嘴太鴉魂を横取り 1
* 木の実降る姉妹は人を奪い合う : かかし
長居スタジアムはむかし 競馬場と競輪場のあったところ。 すっかり健康的なスタジアムと植物園に。 都市は健全と穢れの共存が理想ですが。 きょうは、食句塾、秋の吟行。 木陰にはテーブル、句会に最適ですよ。 * 木の実降る姉妹
【 タイム食句】 10・01〜10・05
10・5 浄土これ畳のへりにとろゝ汁 : 摂津幸彦 〜〜結界として万能ねぎを 10・4 火に焙るマシュマロときに素晴らしい記憶に変はるかなしみもある : 山田航 〜〜溶け始めた地球成分の
半跏思惟像 ・ 天寿国繍帳
鐘つけば銀杏散るなり建長寺 : 漱石 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 : 子規 漱石が2ヶ月早く発表している。 鐘をつくとその響きで銀杏がバラバラ散る、 という因果関係がありそうだが、 柿を食ってもその時に鐘がなったのは単な
【 タイム食句】 09・26〜09・30
9・30 青年よ汝よりさきに死をえらび婚姻色の一ぴきの鮎 : 塚本邦雄 〜〜堕ちゆけば聖なるものを握りしめ 9・29 新蕎麦や客の着くたび席をつめ : 矢野玲奈 〜〜十割粗挽き
【 タイム食句】 09・21〜09・25
9・25 柿食うて柿採らぬ木をみてをりぬ : 斎藤伸 〜〜next one いい加減にしろ 9・24 次々と友達狂う 給食の煮物おいしいDVシェルター : 鳥居 〜〜筑前のどこかは知らず芋噛む噛む 9・
『記紀に游ぶ』 小黒世茂
地震がつづく。 気象がふつうではない。 雨、風、が異常であれば、意識がむかう。 現在の暮らしが突然場面展開であらわれたのではない。 現代は古代とつながっている、おもってる以上に。 そのことに気付かされてくれるのが 『記紀
【 タイム食句】 09・16〜09・20
9・20 母が刻み妻が叩いて独り身の不惑の娘らが放る俎板 : 小嵐九八郎 〜〜醤油茶渋沁みる時間を皿に見る 9・19 新米の其一粒の光かな : 高濱虚子 〜〜土鍋割るるは内なるエ