カテゴリー: 短歌・俳句周辺

６・３０ 淡竹より肉やはらかし怖れもて聴くつかの間の夏のマーラー ：　塚本邦雄 ～～巨人きて汗の昼寝を組み臥せる ６・２９ 論陣の口にアメリカンチェリー嵌めん ：　金原まさ子 ～～BOSSのＣＭこれでいきます ６・２８

荷風はカツ丼好きで有名。 しかし酒と三味線の風流人、遊蕩三昧の江戸趣味 であればさぞかし蕎麦にもうるさい、 とおもいこんでいましたが、 全く蕎麦切りには興味なし、口にしなかった。 やっぱし肉、最後は肉がカツ。 ・紫陽花や

６・２５ へうへうとして水を味ふ                                      　：　山頭火 ～～酔い覚めやらぬ夜明けの公園 ６・２４ 骨の髄まで冷やされてはつなつのマクドナルドのトレイを戻す

スーパームーン、 ぞわぞわと腕に剛毛がはえてきた。 満月をながめながら、 山頭火と放哉の月の句を並べてみました。 < ![endif]–> 月夜、あるだけの米をとぐ こんなよい月を一人で見て寝る

６・２０ ひとつづつ交互に食べるたけのこの里よ　始発はまだまだ来ない　　　　：　秋月祐一 ～～てっぺんから淡竹かじれば富士匂う ６・１９ 夜が暑し何でトマトを煮て食はす　　　　　　　　　　　　　　　　　：　有働亨 ～～焼

ちょっと調べることがあって 『塚本邦雄＝百句燦燦』 を読み返しています。 昭和４９年ですから、すでに４０年前に出会った悪魔です。 高柳重信、橋本多佳子、西東三鬼。 みんなここではじめて存在を知って、 俳句の猛毒にはまって

６・１５ すすりたればつめたき皿のしまはるる　　　　　　　　　　　　　　　　                ：　金子明彦 ～～マクドナルドの静もるタイム ６・１４ まずかった気がするお茶はいま飲むとやはりまずくて飲む　い

６・１０ かみなりがのびてのびてひやごはんのうえにおとずれるしずかなこうふん：相原香月 ～～まないたにいかしろたえにむかれゆく ６・９ さうめんの水切る乳房揺れにけり ：　宮本佳世乃 ～～流しそうめん谷間さばしる ６・８

食句塾。 ・俎板のない晩めし卯の花腐し　：　磯菜 いまや俎板や包丁がないぐらいではおどろきません。 しかし、＜卯の花腐し＞のぬるだる感がこのキッチンには 充満していますね。 卯の花はおからです。 おからを卯の花というのは

６・５ かたつぶり酒の肴に這はせけり　　　　　　　　　　　　　　　　　：　宝井其角 ～～たまに輪ゴムも食感がよし ６・４ そうめんのおいしい初夏ですするすると老いてゆくのは初期設定です　：柳澤美晴 ～～フリーズで老人力を