01/05 モナリザが折ふしに笑むこの星よ古書店の本ひらきても笑む : 高野公彦 01/04 人もまた人体模型姫始 : 堀田季何 01/03 うますぎるゲルニカの模写 図書館をちょっと入ったところにあった : 土岐
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 アートな一句 】2023/12/26~12/31
12/31 賀状まづ小三治様と書き始む : 黒田杏子 12/30 硝子街に睫毛睫毛のまばたけりこのままにして霜は降りこよ : 浜田到 12/29 ネット社会をも閉ぢ込めて『城』未完なれ : 関悦史 &
【遊行一句 −2023】2023/12/26~12/31
12/31 俗にいふ睾丸(きんたま)火鉢もせずなりてはや三十年になりけるはや : 斎藤茂吉 〜『つきかげ』 12/30 歳晩やはがして匂ふガムテープ : 西山ゆりこ 12/29 囚はれのフセイン喉をさらすとき世界中
【 タイム食句 ー2023 】2023/12/26~12/31
12/31 葱買うて枯木の中を帰りけり : 蕪村 12/30 古臭いくらゐがちやうどよいのです薬草園に教授は言へり : 溝川清久 12/29 ゆく年の餃子の襞の深さかな : 金子敦 12/28 とかいって、水を注
【 アートな一句 】2023/12/21~12/25
12/25 夜の書庫にユトリロ返す雪明り : 安住敦 12/24 ウェルニッケ野に火を放てそののちの焦土をわれらはるばると征く : 松野志保 12/23 風にまだ奪う色あり冬紅葉 : 上迫和海 12/22 近づけ
【遊行一句 −2023】2023/12/21~12/25
12/25 地球より遠くを知らずロッカーの鍵を開ければ銀貨が戻る : 鈴木晴香 12/24 シュワキマセリ水中のもの不可視なり : 生駒大祐 12/23 駒とめて袖うちはらふかげもなし佐
【 タイム食句 ー2023 】2023/12/21~12/25
12/25 冬苺今日一番の大きな犬 : 西生ゆかり 12/24 ギリシャから誰か来たのかテーブルに転がっている朱欒が三つ : 坪内稔典 12/23 千枚漬真円少しづつずらし : 正木ゆう子  
【 アートな一句 】2023/12/16~12/20
12/20 するならばあなたとだった 何通りものゆうぐれの即興演技 : 岐阜亮司 12/19 冬萌や靴脱ぎて入る美術館 : 堀田朋子 12/18 螺旋なし心深くへおりてゆくグレゴリア聖歌を乗り物として : 春日いづ
【遊行一句 −2023】2023/12/16~12/20
12/20 駅から五分冬怒濤から五十年 : 今井聖 12/19 なぜ猫を愛するように人間を愛せないのかよくわからない : 仁尾智 12/18 木枯しの低音男ばかりの幹 :倉橋羊村 &nb
【 タイム食句 ー2023 】2023/12/16~12/20
12/20 鳥肉のあぶらが紙袋越しに にじんで しみて 原罪を負う : 土岐友浩 12/19 鍋焼の火をとろくして語るかな : 尾崎紅葉 12/18 一年の非常口しか出たことがないような