05/31 おほつぴらに軍服を着て進入し来たるものを何とおもはねばならぬか : 斎藤茂吉 〜『石泉』 05/30 意のままに皮を脱ぎたる太き竹 : 山口昭男 05/29 わが妻の死ににしことも羽ばたきか花みずき眼に入りて
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2023 】2023/05/26~05/31
05/31 中腰の世界に玉葱の匂ふ : 重田渉 05/30 ただひとりの息子ただひとりの息子をもうけ塩のなかにあるさじの冷たさ : フラワーしげる 05/29 どこをどうきたのか鮎の宿に着く
【 アートな一句 】2023/05/21~05/25
05/25 資本主義社会の童話しかない国の絵本さがしてやる : 橋本夢道 05/24 青という街に迷い込む 波を聴く とある詩人の名を思い出す : 谷崎由依 05/23 火の奥に牡丹崩るるさまを見つ : 加藤楸邨 05/
【遊行一句 −2023】2023/05/21~05/25
05/25 古き夢芭蕉杜国の夢枕夏うつくしく麻畑を過ぐ : 山中智恵子 05/24 死にもしないで風邪ひいてゐる : 放哉 05/23 みづからの体のほかは知らざりし乙女にて夜々数学解けり : 栗木京子 0
【 タイム食句 ー2023 】2023/05/21~05/25
05/25 食欲はひよつとベンチのやうなもの : 阿部青鞋 05/24 一時間かけて食みたる朝の粥けふのおまへの虹の根となれ : 黒瀬珂瀾 05/23 鮎食べて吾が静脈のうすみどり : 福井隆
【 アートな一句 】2023/05/16~05/20
05/20 次にやる曲のさわりを鳴らすようにつつじが咲きかけの並木道 : 岡野大嗣 05/19 クレヨンの黄を麦秋のために折る : 林桂 05/18 足裏を舞によごしし足袋ひとつ包みてわれのまぼろしも消す : 馬場あき子
【遊行一句 −2023】2023/05/16~05/20
05/20 上着きてゐても木の葉のあふれ出す : 鴇田智哉 05/19 そうか、僕は怒りたかったのだ、ずっと。樹を切り倒すように話した : 田村穂隆 05/18 住みたい街ランキング入り燕来る : 小川軽舟 05/17
【 タイム食句 ー2023 】2023/05/16~05/20
05/20 腹が減っては絶望できぬぼくのためサバの小骨を抜くベトナム人 : 斉藤斎藤 05/19 炒飯の海老の弾力夏始まる : 黒岩徳将 05/18 牛乳が逆からあいていて笑う ふつうの女のコ
【 アートな一句 】2023/05/11~05/15
05/15 ネガフィルム透かしては捨て緑の夜 : 大島雄作 05/14 異常巻きアンモナイトって知っていた?奇形じゃないのよ異常なだけよ : 萩尾望都 05/13 葉桜や塑像混み合ふ美術室 :
2023/05/11~05/15
05/15 道のべに清水流るゝ柳かげしばしとてこそ立ちどまりつれ : 西行 〜『新古今和歌集』 ・・・田一枚植て立去る柳かな : 芭蕉05/15 05/14 麦秋や地球は人に無関心 : 関悦史 05/13 俺はお前をお前