01/15 曇り日は光とぼしい長回し生きるほかには賭けごとをせず : 山階基 01/14 北斎の浪初旅の日本海 : 苳羊右子 01/13 記憶よりむらさきの濃し次に描くつりがねにんじん雨
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2024】2024/01/06~01/10
01/10 ほんとうは心が入っていそうなものランキング第一位は氷 : 櫻井朋子 01/09 初湯から大きくなつて戻りけり : 西村麒麟 01/08 冬庭の底の底にてあたたまりゐし憶(ああ)、便座!不不
【 タイム食句 ー2024】2024/01/06~01/10
01/10 物食へば癌も育ちぬ霜の声 : 相子智恵 01/09 瀬物より底物がよし冬の夜のひとりの酒の肴にせむは : 伊藤一彦 01/08 肛門で腸終りたる初茜 : 寺澤一雄  
【 アートな一句 】2024/01/06~01/10
01/10 寒卵どの曲線もかへりくる : 加藤楸邨 01/09 校庭に古墳があった。森のようだった。わたしも森になりたい : 田村穂隆 01/08 氷瀑にアバンギャルドといふ響き : 河内文雄 01/07 クレー
【遊行一句 −2024】2024/01/01~01/05
01/05 初湯中黛ジユンの歌謡曲 : 京極杞陽 01/04 さいころのおじさんが住み着いている 転がすたびに大声がする : 笹井宏之 01/03 日月や走鳥類の寂しさに : 三橋敏雄 01/02 遠き代の安倍の
【 タイム食句 ー2024】2024/01/01~01/05
01/05 長生きをしそうと姉を見つめればアッサムティーを飲み干すところ : 中牟田瑠那 01/04 じゃこ天の歯ざわりほどの去年今年 : 田彰子 01/03 天満宮には五つの丸を焼鏝で
【 アートな一句 】2024/01/01~01/05
01/05 モナリザが折ふしに笑むこの星よ古書店の本ひらきても笑む : 高野公彦 01/04 人もまた人体模型姫始 : 堀田季何 01/03 うますぎるゲルニカの模写 図書館をちょっと入ったところにあった : 土岐
【 アートな一句 】2023/12/26~12/31
12/31 賀状まづ小三治様と書き始む : 黒田杏子 12/30 硝子街に睫毛睫毛のまばたけりこのままにして霜は降りこよ : 浜田到 12/29 ネット社会をも閉ぢ込めて『城』未完なれ : 関悦史 &
【遊行一句 −2023】2023/12/26~12/31
12/31 俗にいふ睾丸(きんたま)火鉢もせずなりてはや三十年になりけるはや : 斎藤茂吉 〜『つきかげ』 12/30 歳晩やはがして匂ふガムテープ : 西山ゆりこ 12/29 囚はれのフセイン喉をさらすとき世界中
【 タイム食句 ー2023 】2023/12/26~12/31
12/31 葱買うて枯木の中を帰りけり : 蕪村 12/30 古臭いくらゐがちやうどよいのです薬草園に教授は言へり : 溝川清久 12/29 ゆく年の餃子の襞の深さかな : 金子敦 12/28 とかいって、水を注