04/05 やわらかいことは正義で尻を拭く紙の値段は二倍にもなる : 上坂あゆ美 04/04 影売れと誘はれてゐる春の夜 : 山崎照三 04/03 「はなびら」と点字をなぞる、ああ、これは桜の
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2023 】2023/04/01~04/05
04/05 白鳥の貪り食べて帰りけり : 阿部月山子 04/04 人間はしっぽがないから焼きたてのパン屋でトングをかちかち鳴らす : 岡野大嗣 04/03 天麩羅を食ふ春昼のぽるとがる : 堀切克洋 04/02 コンビニ
背割り桜 : 春の吟行
背割り桜 木津川と宇治川と桂川の合流水域 おお、佐保姫が裸身で戯れている。 川に挟まれた堤の延々とつづく両サイドに 老いた巨大な枝垂れ桜の花びらが 銀にきらめく鱗のように吹雪いて 肌にまとわりついて来る不気味。 食句塾
【 アートな一句 】2023/03/26~03/31
03/31 革命歌作詞家に凭りかかられてすこしづつ液化してゆくピアノ : 塚本邦雄 〜『水葬物語』 03/30 花の上に天の鼓の鳴りいでぬ : 井上白文地 03/29 カマルグは名馬の産地馬を描く画家の友にはふさはしから
【遊行一句 −2023】2023/03/26~03/31
03/31 人類平均睾丸一個万愚節 : 関悦史 03/30 霞のころもすそはぬれけり佐保姫の春立ちながらしとをして : 山崎宗鑑 〜新撰犬筑波集 03/29 椿一輪おく胎内のがらんどう : 秦夕美 03/28 空になる心
【 タイム食句 ー2023 】2023/03/26~03/31
03/31 KALDI で豆を買おうよまだ知らない国の名前っぽいやつがいい : toron* 03/30 切り口のざくざく増えて韮にほふ : 津川絵理子 03/29 肉食を好みてきたる我にして
【 アートな一句 】2023/03/21~03/25
03/25 ちゃんとわたしの顔を見ながらねじこんでアインシュタインの舌の複製 : 平岡直子 03/24 ターミナル駅できみだけ3D 恋人上京編が始まる : 水野葵以 03/23 自画像の頬に青足す桜どき : ふけとしこ
【遊行一句 −2023】2023/03/21~03/25
03/25 バッティングフォームがとても浄土宗 : きゅういち 03/24 あかりなきところの夜桜といふは うつすらと白象のぶぶんぶぶんみゆ : 渡辺松男 03/23 ・たんぽぽのぽぽと萌え出る焼野かな : 友久 〜『続
【 タイム食句 ー2023 】2023/03/21~03/25
03/25 今が旬のセロリぐらいのスピードで走れると思った春の風 : 椛沢知世 03/24 花吹雪より現れし人と酌む : 柳元佑太 03/23 深夜喫茶最後の客はひとことも話さぬ夫婦ふたりで帰
【 アートな一句 】2023/03/16~03/20
03/20 ふくよかな朝には窓をうごかして子どもが描いた絵も年をとる : 左沢森 03/19 夢青し蝶肋間にひそみゐき : 喜多青子 03/18 地の底に眠る戦死者寒からむ水琴窟の音にぞ響けり : 古谷智子 03/17