03/31 ゆめ二つ全く違ふ蕗のたう : 赤尾兜子 03/30 このケーキ、ベルリンの壁入ってる?(うんスポンジにすこし)にし?(うん) : 笹井宏之 03/29 ほッ春筍買ふまいぞ買ふまいぞ
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2022】2022/03/21~03/25
03/25 ケージの隅でかたまりて寝るマウスたち桜の花片のごとき耳もつ : 北辻一展 03/24 春三月縊り残され 花に舞う : 大杉榮 03/23 いかにして風のつらさをわすれなん さくらに
【 タイム食句 ー2022 】2022/03/21~03/25
03/25 三月の背骨は魚肉ソーセージ : 曽根主水 03/24 食人に至る愛戀わが肉に今し齒たつるアマツォーネあれ : 水原紫苑 03/23 下の魚の鰯うつくし花夕べ : 篠田悌二郎 &nb
【遊行一句 −2022】2022/03/16~03/20
03/20 つむじ嗅ぐ理由など知らず卒業期 : 山田耕司 03/19 いますぐに君はこの街に放火せよその焔の何とうつくしからむ : 前川佐美雄 03/18 雀の鉄砲少年は誰かを待つ : 高橋白
【 タイム食句 ー2022 】2022/03/16~03/20
03/20 コーヒーを初めて見たるばばさまが毒ぢや毒ぢやと暴るる話 : 石川美南 03/19 荒東風や飢ゑを力に豚育つ : 内藤吐天 03/18 家族というわずかな草の根ももたず春爛漫を酔い痴れてゆく : 加藤英彦 03
【遊行一句 −2022】2022/03/11~03/15
03/15 春みじかし何に不滅のいのちぞとちからある乳を手にさぐらせぬ : 与謝野晶子 03/14 野火消えてしまひぬ眼底にて燃やす : 加藤楸邨 03/13 きさらぎの はつかの空の月ふかし
【 タイム食句 ー2022 】2022/03/11~03/15
03/15 春麻布永坂布屋太兵衛かな : 久保田万太郎 03/14 若き男の搬びてきたるガスボンベこれよりわれは火食三昧 : 春日真木子 03/13 星の香の少しく混り蕗の薹 : 渡邊千枝子 03/12 わしよりも闇のふ
【遊行一句 −2022】2022/03/06~03/10
03/10 春を待つ前売券が二枚あり : 佐藤郁良 03/09 悲しいと悲しいことしか見えなくてマトリョーシカと私の涙 : 北山順子 03/08 妙な声出すまで春の泥うがつ : 山田耕司 &n
【 タイム食句 ー2022 】2022/03/06~03/10
03/10 床に散るポップコーンを片づける銀幕だけの空爆ののち : 小野田光 03/09 うぐひす餅巣箱のやうな口に入る : 中原道夫 03/08 なめとんかアホンダラアと心だけ暴れたあとに食