06/25 風呂上がりの君のおでこのかがやきを絵具として描く昨日の夢の : 上坂あゆ美 06/24 水面に真四角を描き扉とす : 北村虻曳 06/23 露店より買う万華鏡たわむれに街を破片にしてみる日暮れ : toron
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2023】2023/06/21~06/25
06/25 蚯蚓死すおのれの肉と交叉して : 岩田奎 06/24 <象の眼>と妻が言いたり<象の眼>は疲れ切ったる時のわれの眼 : 奥村晃作 #象な一句 (一首) 06/23 入口のやうに出口のやうに夏至 : 小島一慶
【 タイム食句 ー2023 】2023/06/21~06/25
06/25 ノンアルコールビールぐらいのこそこそ感・・・じゃない? じゃないかなぁ 思うけど : 伊舎堂仁 06/24 辞書ほどの重さ押鮨買ひにけり : 福井隆子 06/23 毒薬のひとしづく
【 アートな一句 】2023/06/16~06/20
06/20 一本の虹できるまで踏むミシン : 上野一子 06/19 ヘ音記号みたいにオレの魂はどこにも行けない形で黒い : 工藤吉生 06/18 炎帝へ糸杉の渦あらがへる : 長嶺千晶 06/17 雨が肌を駆ける ながい
【遊行一句 −2023】2023/06/16~06/20
06/20 風呂に塩 個人的な sea いいや許せないこと許せなくても : 上牧晏奈 06/19 妻一度盗られ自転車二度盗らる : 渡辺隆夫 06/18 シーソーをまたいでしかも片仮名で話すお前はーーボクデスヲハリ :
【 タイム食句 ー2023 】2023/06/16~06/20
06/20 豆飯や男が一人ゐる疲れ : 荒井八雪 06/19 赤道はしずかにほどけ甘いままなくなっていく舌のキャラメル : 江戸雪 06/18 今日は晴れトマトおいしいとか言って : 越智友
【 アートな一句 】2023/06/11~06/15
06/15 シルレア紀の地層は杳きそのかみを海の蠍の我も棲みけむ : 明石海人 06/14 ベランダにいつもの人や今日は白 : 西生ゆかり 06/13 グミ ところにより雨 個包装の感情として走る一論車は深い青 : 大前
【遊行一句 −2023】2023/06/11~06/15
06/15 蛍とび疑ひぶかき親の箸 : 飯島晴子 06/14 夏草の 思ひしなえて 偲ふらむ 妹が門見む なびけこの山 : 柿本人麻呂 〜『万葉集』 06/13 明け方や熱帯魚から咀嚼音 : 遠藤容代 06/12 ふらん
【 タイム食句 ー2023 】2023/06/11~06/15
06/15 ぎんいろの卵を二つうすあをき便器に落とし夏鳥われは : 岡井隆 06/14 ずぶ濡れのまま泡盛を頼みけり : 黒岩徳将 06/13 海を背に少し歩いて落ち合った家族とまずはお蕎麦を
【 アートな一句 】2023/06/06~06/10
06/10 夏夕べ弦にふれれば鳴り出しぬ : 浦川聡子 06/09 暮れてきて八百屋がおろすシャッターにあらわれる青色のグラフィティ : 阿波野巧也 06/08 蛾の迷ふ白き楽譜をめくりゐる : 平畑静塔 06/07 遠