06/15 肺ふたつ葉をひろげをり立ち枯るるあぢさゐよりも暗き歓喜に : 吉田隼人 06/14 ゆりの花生(いけ)ればあちらむきたがる : 各務支考 〜蕉門十哲、「続猿蓑」の編集協力。 06/
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2020 】2020/06/11~06/15
06/15 麦飯や昔日本に社会党 : 加藤静夫 06/14 疲れた者同士だまって食べおれどラーメンの器を一度取り換える : 花山周子 06/13 押しのけるやうに青梅太りけり : 清水良郎 &
・山上憶良の子等に枇杷の種 : 三甫
コロナ3密、歌仙はネットでできるが、 句会はアウト。4、5が中止で 3ヶ月ぶりの<食句塾>6月例会。 あみだくじで決めたお題が<山> ・山上憶良の子等に枇杷の種 : 三甫 登山靴、山法師、天王山、と出揃ったが、 山上憶良
【遭遇一句 −2020】2020/06/06~06/10
06/10 大雷雨鬱王と会うあさの夢 : 赤尾兜子 06/09 世の中を何にたとへん朝ぼらけ漕ぎゆく舟の跡のしら浪 : 沙弥満誓 〜鴨長明「方丈記」で引用 06/08 金魚から糞が離れてゆく薄
【 タイム食句 ー2020 】2020/06/06~06/10
06/10 食べ物なんだたべものなんだおまへ考へてたら食べられないよ : 平井弘 06/09 朝焼や路肩にぽつん冷奴 : 高田亀歩 06/08 飲み会も歓迎会もなくなりてドウダンツツジの芽がつ
【遭遇一句 −2020】2020/06/01~06/05
06/05 ふるだろう、殺せなくても、蚊柱に、手刀を、それさ、弱い地震は : 木下龍也 06/04 生国の山河は死後も日雷 : 藤原月彦 06/03 辞めたさの話をすればむちゃくちゃにウケられ
【 タイム食句 ー2020 】 2020/06/01~06/05
06/05 風呂は沸き飯は炊けたり初鰹 : 小川軽舟 06/04 男来て釣れば釣らるる魚一尾沖の岩場の石濡るるなり : 安永蕗子 06/03 冷蔵庫牛の死肉と吾を隔つ : 岡田一実  
【遭遇一句 −2020】2020/05/26~05/31
05/31 暗闇の眼玉濡らさず泳ぐなり : 鈴木六林男 05/30 夏となりみだらなおもひなにもなく遠い野めざし自転車とばす : 杉原一司 05/29 不二ひとつうづみのこして若葉哉 : 蕪村
【 タイム食句 ー2020 】2020/05/26~05/31
05/31 生みし仔の胎盤を食ひし飼い猫がけさは白毛となりてそよげる : 葛原妙子 05/30 標本になる草食男子の数や どこまでいけば美味 : 種田スガル 05/29 獅子唐の夏の辛味は舌先
【遭遇一句 −2020】2020/05/21~05/25
05/25 昭和二十年五月の空は澄んでゐた : 大牧広 05/24 銃口をつきつけられたことのない背中とおもふ汗つたふ背を : 魚村晋太郎 05/23 汗の馬なほ汗をかくしづかなり : 八田木