08/25 落花生の薄皮はらと民法へ : 齋藤朝比古 08/24 温室胡瓜ゆるやかに時を歪ませてその代償に失ふまるみ : 小林幹也 08/23 月光や惚れた男の喉仏 : 三代寿美代  
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2021】08/16~08/20
08/20 別るるや夢一筋の天の川 : 夏目漱石 08/19 M・Mと名づけられたる看護機が女優の如く尿とりて去る : 大塚寅彦 08/18 天の川からーんと鳴りし乳房かな : 渋川京子 08
【 タイム食句 ー2021 】2021/08/16~08/20
08/20 かへりみちひとりラーメン食ふことをたのしみとして君とわかれき : 大松達知 08/19 食卓にあり食べられぬ烏瓜 : 山口誓子 08/18 焼き鳥のテイクアウトを受け取りて店の奥
【遊行一句 −2021】2021/08/11~08/15
08/15 尋ねばや仄かに三輪の市に出て命に代ふる験ありやと : 藤原隆信 〜六百番歌合 08/14 百歳のお人形なの敗戦日 : 曽根主水 08/13 あたま洗つて乾かすあひだに抱いたりした
【 タイム食句 ー2021 】2021/08/11~08/15
08/15 玉葱はいま深海に近づけり : 飯島晴子 08/14 食卓塩ふっているのはひたすら時間をふっているにあらずや : 高瀬一誌 08/13 麵麭屋まで二百歩 銀河へは七歩 : 折笠美秋
【遊行一句 −2021】2021/08/06~08/10
08/10 流星や分数にある水平線 : 金子敦 08/09 ほのぼのとあかしの浦の朝霧に島隠れゆく舟をしぞ思ふ : 伝 柿本人麻呂 08/08 残暑とは皮のあまりし印度象 : 雪我狂流 &nb
【 タイム食句 ー2021 】2021/08/06~08/10
08/10 食べることで埋める穴 いつか読みしフランスの田舎の墓掘りの民話 : 睦月都 08/09 ガランマサラ匂へる指も夏の果 : 如月真菜 08/08 脂臭き歯の向かう側その生を飲みこみて
【遊行一句 −2021】2021/08/01~08/05
08/05 血液のひそめる菌のかたちなど思ひつづけてねむり入りたり : 杉原一司 08/04 少年の裸はポルノでなく活気 : 北大路翼 08/03 ひとかけらの空抱きしめて死んでいる蟬は六本の
【 タイム食句 ー2021 】 2021/08/01~08/05
08/05 鮎くれてよらで過行(すぎゆく)夜半の門(かど) : 蕪村 08/04 くら寿司は本社が大阪にあるんだよと大切のごとくに言へり家族に : 染野太朗 08/03 まな板の裏まで濡らし西