04/10 花烏賊の腸ぬくためや女の手 : 原石鼎 04/09 何うつす朝の鏡かわれ小さく入りゆきたれば神の唾液か : 前登志夫 04/08 水割りをください無観客涅槃 : 曽根主水 &nb
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遭遇一句 −2020】04/01~04/05
04/05 軒燕古書売りし日は海へ行く : 寺山修司 〜七十二候・玄鳥至(つばめきたる) 04/04 ぐろうばりぜいしよん。ぐろうばりながら裡に蒼白く国家を胎む : 岡井隆 04/03 そう思
【 タイム食句 ー2020 】04/01~04/05
04/05 角砂糖取り落したるかそけさにピアニッシモの鍵盤鳴らす : 川口慈子 04/04 独活掘つてゆけと斎鎌わたさるる : 谷口智行 04/03 春キャベツ手で裂きながら毎日を壊してみたき
【遭遇一句 −2020】03/26~03/31
03/31 わが居間の鏡にむかひひとり踊る狂へるにあらず狂はざるため : 一ノ関忠人 03/30 春寒き食卓にある血圧計 : 中田白甫 〜桜満開の後の雪は東京では51年ぶり。 03/29 まこ
【 タイム食句 ー2020 】03/26~03/31
03/31 食パンに耳のある良さ春山河 : 外山一機 03/30 毒餌を食べた鼠の眠たさで受けるアンガーマネジメント研修 : 川島結佳子 03/29 こめかみに土筆が萌えて児が摘めり : 三橋
【遭遇一句 −2020】03/21~03/25
03/25 遺棄死体数百といひ数千といふいのちをふたつもちしものなし : 土岐善麿 〜日中戦争(1937) 03/24 夜の桜裸形を洗うしごとかな : 金原まさ子 03/23 おぼつかな春は心
【 タイム食句 ー2020 】03/21~25
03/25 蕗そらまめ花見箪笥にみどり添ふ : 大野林火 03/24 こののちの数億年を思ふときいちごの味の唾液湧き来る : 西田政史 03/23 春時雨おっつけ狐蕎麦がくる : 中原久遠 &
【遭遇一句 −2020】03/16~03/20
03/20 おんひらひら蝶も金比羅参哉 : 一茶 03/19 物の葉やあそぶ蜆蝶(しじみ)はすずしくてみなあはれなり風に逸れゆく : 北原白秋 03/18 人工を恥ぢて人工知能泣く : 佐藤り
【 タイム食句 ー2020 】03/16~03/20
03/20 もの呆けしごとくになりし吾と妻と食卓に少しの蕎麦をくひたり : 斎藤茂吉 〜経営していた脳病院全焼の電報を受けて (「歌人の行きつけ」田村元) 03/19 泣きたくて笑つてしまふふきのたう :
【遭遇一句 −2020】 03/11~03/15
03/15 一日ぢゆう歩きまはつて知人(しりびと)にひとりも遭はぬよき街なり : 石川信雄 03/14 水温む今月中に返事せよ : 岩城久治 03/13 咽喉撫でて楽しかつたな日の終はり他人の