202105/05 五臓六腑探しつづける鯉のぼり : 中川喜代子 05/04 呑めと言はれて呑みてしまひし悔いがある鯉のぼり一つ垂直に垂る : 川野里子 05/03 壺焼のとどのつまりを啜りけ
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2021】2021/04/26~04/30
04/30 咳は来る星のまばらなところから : 鴇田智哉 04/29 ますら男が夜川にうつるかがり火に深きあはれをいかにみすらん : 藤原隆信 04/28 猫の恋やむとき閨の朧月 : 芭蕉 &
【 タイム食句 ー2021 】2021/04/26~04/30
04/30 あさぼらけクロワッサンの襞ごとの後悔がありふみしめていく : 野口あや子 04/29 筍や天に跼める暗きもの : 河原枇杷男 04/28 相撲部屋に一升瓶を提げてゆき正座して見る朝
【遊行一句 −2021】2021/04/21~/4/25
04/25 臍といふ口が静かに人間の姿のなかに息づいてゐる : 前川佐重郎 04/24 どうやら築かれた八重桜(ハナ)を躑躅(ハナ)庭梅(ハナ)をさはるに : 河東碧梧桐 04/23 もう一度
【 タイム食句 ー2021 】2021/04/21~04/25
04/25 なに食はむからだに問ひぬ春の暮 : 南十二国 04/24 美しき亡命客のさみえるに薄茶たてつつ外は春の雨 : 岡本かの子 04/23 春の灯や女は持たぬのどぼとけ : 日野草城 &
【遊行一句 −2021】2021/04/16~04/20
04/20 磯巾着に触る順番がいよいよ : 池田澄子 04/19 むねの清水あふれてつひに濁りけり君も罪の子我も罪の子 : 与謝野晶子 04/18 マスクして色々訊いて欲しそうな : 西生ゆか
【 タイム食句 ー2021 】2021/04/16~04/20
04/20 夕食を楽しみて食ふ音きこゆわが沿ひてゆく壁のなかにて : 斎藤茂吉 04/19 煮るうちに腸詰裂けて春の暮 : 岩田奎 04/18 鶏肉の切れ端になみだひきしぼる筋肉のちいささをお
【遊行一句 −2021】2021/04/11~04/15
04/15 まさをなる林の中は 海の如。さまよふ蝶は せむすべもなし : 釈迢空 04/14 相似形だから荒縄で縛るよ : 清水かおり 04/13 悦楽園園丁がのこす花式図は緋色の迷路シラクー
【 タイム食句 ー2021 】2021/04/11~04/15
04/15 基督も釈迦も外人さくら餅 : 山本紫黄 04/14 青空のあたたかな蜜が滴って君はかすかにつばさの匂い : 服部真理子 04/13 葡萄酒の色にさきけりさくら草 : 永井荷風 &n
【遊行一句 −2021】2021/04/06~04/10
04/10 やどかりの沢野くんいま脱皮中 : 秋月祐一 04/09 花の上にしばしうつろふ夕づく日入るともなしに影消えにけり : 永福門院 〜風雅和歌集 04/08 春雨や小磯の小貝ぬるゝほど