12/25 街をゆき子供の傍を通る時蜜柑の香せり冬がまた来る : 木下利玄 12/24 釣果頒ちぬ雪上にぶちまけて : 今井聖 12/23 マグカップ両手に持って飲むわれにイルボニンぽいと友が
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遭遇一句 -2019】 12/16~12/20
12/20 昨日の手紙、机の上に置いとくね。手紙、時間を容れた植物 : 堂園昌彦 12/19 青空の傷口は鶴来るところ : 板倉ケンタ 12/18 人間のふり難儀なり帰りきて睫毛一本一本はづす
【タイム食句 -2019】 12/16~12/20
12/20 河豚の死に酸素を送る生簀かな : 北大路翼 12/19 フルーツのタルトをちゃんと予約した夜にみぞれがもう一度降る : 土岐友浩 12/18 さつきまでありしおでんの何やかや :
【遭遇一句 -2019】12/11~12/15
12/15 しんしん積もる遺失物一時預かり所 : 伊藤利恵 12/14 赤のままに狸は坐る動物にはやりすたりのあるをかしさ : 山田富士郎 12/13 日向ぼこ自然解凍せしごとく : 和田華凛
【タイム食句 -2019】12/11~12/15
12/15 それほどにうまきかとひとの問ひたらば 何と答へむこの酒の味 : 若山牧水 12/14 心臓と同じくらいの海鼠かな : 石原八束 12/13 硝子とて武器となりうる家だからバカラは棚
【遭遇一句 -2019】12/06~12/10
12/10 未生なるわれの瀆(けが)しし中国の少年あらむまた未生なる : 水原紫苑 12/09 大阪に三日月あがり日短し : 前田普羅 12/08 運転手一人の判断でバスはいま追越車線に入りて
【タイム食句 -2019】12/06~12/10
12/10 涅槃図の地続き大根抜きゐたり : 恩田侑布子 12/09 昼のイオンフードコートに迷い込んだ鳥が少し主役になれたこと : ナイス害 12/08 缶詰の蓋に油や冬の滝 : 高柳克弘
食句塾 年間グランプリ選考
師走、 忘年会の一発目は<食句塾> 年間グランプリ選考 ・既視感とやらが自然薯に具体的に : 主水 ・先代は何をしてきた蓮根掘る : 飛白 ・産声は花よゆくさきざきを蝶 : 翠胡 ・プラゴミの火の粉と交わる竹夫人
【遭遇一句 -2019】12/01~12/05
12/05 夢よりも現の鷹ぞ頼母(たのも)しき : 芭蕉 〜杜国が不幸を伊良古崎にたづねて 12/04 眼底に雪はさかさに振るといふ噂をひとつ抱きて眠りぬ : 藪内亮輔 12/03 毛布から白
【タイム食句 -2019】12/01~12/05
12/05 あな醜さかしらをすと酒飲まぬ人をよく見れば猿にかも似る : 大伴旅人 12/04 捌かれて鮪は赤き尾根をなす : 佐藤郁良 12/03 母死なせ生きのびしわれ死にしわれ寄り添ひて立