写真家アントワーヌ・ダガタの4時間映像『ATLAS』を MEMでみたのが8月。 写真集『赤穴』は その映像の元となる写真と 撮影台本、メモ、イメージ言語から成る。 シナリオの原型のようなものは バタイユの『マダム・エドワ
カテゴリー: 本 周辺
『ちゃぶ台返しの歌舞伎入門』
『ちゃぶ台返しの歌舞伎入門』 矢内賢二 踊りについて、一章たててあります。 体の動きが何を表現しているかわからないのが 不完全燃焼の原因。 詞章を読むのが一番早道。 一つの言葉を出発点に どんな方向に、 どんなスピードで
『岡本神草の時代展』
岩井志麻子の『ぼっけえ、きょうてえ』デビューは 衝撃的だった。 表紙の甲斐庄楠音『横櫛』の効果も大。 同時代を競った『岡本神草の時代展』。 いづれも舞妓、芸妓の妖かしの世界。 妖艶というより狂気すれすれ。 いまの相撲界な
10月号特集:食テーマの揃い踏み
10月号の特集が、食テーマの揃い踏み。 単純に食欲の秋だから? 美術手帖 :新しい食 現代詩手帖:詩と料理 A X I S :新しいおいしさ。 藤原辰史の論文が2誌に。 人間チューブ論(BT) ポスト・フード(GS) B
田辺聖子『雪の降るまで』
田辺聖子『雪の降るまで』 大阪弁の情痴小説。 エロさに昂奮。
『応仁の乱』 呉座勇一 著
歴史嫌い、ベストセラーは読まない主義、 時代小説アウト、大河ドラマ見たことない。 それが『応仁の乱』にはまってしまった。 没収された。幽閉した。流罪となった。 激昂した。焼き討ちを行った。全焼した。 テンポがはやい。 中
『ポロポロ』田中小実昌
insta で「ポロポロ」にハッシュタグつけたら、 きったない足の裏のどアップ写真が続々。 角質とれた、ポロポロ剥けた・・・ なんじゃこれ。 よおかんがえたら、小説のテーマそのものが、 教会でわけのわからない祈りを ポロ
『神の値段』一色さゆり
『神の値段』一色さゆり 現代美術作家、河原温がモデル。 難解なコンセプチュアル・アート、 考えられない高い価格が話題になる 奇々怪々のアート業界。 現代美術入門のタイトルがついた ありきたりの評論家解説書より、 数段丁寧
『三絃の誘惑』『蓼喰う虫』
文楽三味線の鶴澤藤蔵にまいってしまうと、 『三絃の誘惑』を読みたくなって、 すると谷崎の『蓼喰う虫』が語られて、 蓼酢から鮎が食いたくなった。 1週間ほど前、通りがかりに一見ではいった 居酒屋の魚がうまくって、そこの黒板
『玲瓏』0号 創刊準備号
阪神大震災でぜ〜んぶ本棚が倒れた。 なんだかんだと片付けてきたけど、 雑誌類はダンボールにそのまんまほったからし。 『玲瓏』0号 創刊準備号がでてきた。 1985年やから、もお32年に。