土の中から唇と歯だけが見え隠れする。 脚だけが地上に生えて、犬神家じゃあるまいし。 奇をてらっただけではない。 夫が家を建てる予定の土地に妻を埋めている。 となると背景は日本固有の制度の問題である。 チカ&イチオ
蕎麦屋の二階
晩春の真昼間、蕎麦屋の二階。 男二人がしっぽりと。 これから俄か仕立ての<なんでも鑑定団> 六代続いた老舗、故あって掛軸、茶碗、断捨離したい。 乗り込む前の腹ごしらえにざる一枚。 蕎麦前に、空豆と海老のかき揚げを。 とな
ピエロック一座
ピエロック一座 小さなサーカス団が難波にやってきました。 春雨そぼ降るなか、たくさんの団員を統率して 団長一人で大奮闘。 バイオリン弾きながら、 バイオリン人形の弦の動きが滑らか。 文楽は一人を三人遣いやけど、 こちらは
【遭遇一句 -2019】04/26~04/30
04/30 漁夫よ河にも星は満ちたりわがひとに請ふ血より濃き水のくちよせ : 塚本邦雄 〜星餐図 04/29 身にしむといふは春もよ昼目覚 : 高山れおな 04/28 象などに生
【タイム食句 -2019】04/26~04/30
04/30 花冷えの寄せながら食ふカレーライス : 小野あらた 04/29 おもむろに強火に変えて言うことを聞かぬレタスを炒めんとする : 松村正直 04/28 肉食の蜂や茶色の翅が反り :
明恵 @中之島香雪美術館
明恵といえば、耳殺ぎ。 ゴッホより信念ありの切断だ。 『夢記』40年にわたる夢日記。 小さな美術館ならではの絞り込んだテーマ。 中之島香雪美術館は開館以来、 極シブ系の企画ばかり、今回がやっと初入場。 ガラガラかと思いき
赤ドベと灰かぶりのエロティックな対比
軟体動物のような、 海綿体のような。 二つ重なって、 一晩で十センチ移動して、 先の住人たちと馴染もうとしています。 丹波焼の雅彦さんにお願いして、 もう桜の季節は二回巡りました。 赤ドベと灰かぶりのエロティックな対比。
『ほかいびと』
『ほかいびと』 井上井月は山頭火、放哉の放浪俳句の兄貴分。 8年ほど前、駒ヶ根に引っ越した友人を訪問した時に 偶然この俳人のことを知った。 駅前の井月そばのことだけ記憶にあった。 ナナゲイ、上映後のトーク。 主演・田中泯
蛍烏賊のざる
名残り尽くし。。。 蛍烏賊のざる。 富山湾内産、もう今年は終わり。 酒は東北泉。 春宵を老松町から中之島から曽根崎へ。 桜蘂越しに大阪地方裁判所。 人が人を裁く劇場に花は無惨。 お初天神の花も枝垂るるままに。 此の世のな
【遭遇一句 -2019】 04・21〜04・25
04/25 銃後といふ不思議な町を丘で見た : 渡辺白泉 04/24 さなきだに重きがうえの小夜衣わがつまならぬつまなかさねそ : 寂然法師 〜仮名手本忠臣蔵・横恋慕する高師直に宛てた顔世御前の返事 &nb