2017年 ふりかえって (その1) 【美術】 1)アントワン・ダカタ 7月:写真集『赤穴』トークショー 8月:映像『ATOLAS』 @MEM 2)福岡道雄 :国立国際美術館 腐ったきんたま 3)志賀理江子:ブラインドデ
『熊谷陣屋』
シネマ歌舞伎 『熊谷陣屋』 (平成22年4月の歌舞伎座 ) 中村吉右衛門。 首検分、 丸い盆に敦盛の首が載せてある。 敦盛そばが食べたくなる。 京都には、竹邑庵太郎敦盛 があるけど 大阪は珍しい。 そんななかで、淀屋橋近
【 タイム食句】 12・21〜12・25
12・25 砂のごとちんすこう崩れそのかみの琉球王国消えてしまへり : 佐藤モニカ 〜〜古層より敗者の歴史読み継がれ 12・24 人のかほおでん熱しとゆがむなり : 高柳克弘 〜〜眼球はずし目玉入れ替え 12・23 発眼
バタイユとダカタ
写真家アントワーヌ・ダガタの4時間映像『ATLAS』を MEMでみたのが8月。 写真集『赤穴』は その映像の元となる写真と 撮影台本、メモ、イメージ言語から成る。 シナリオの原型のようなものは バタイユの『マダム・エドワ
『上方浮世絵館』
水掛不動のすぐ横に 『上方浮世絵館』。 インバウンド相手の珍宝館かと いつも素通りしてました。失礼しました。 今回の企画『役者と俳名』とあったので、 初入館。 歌舞伎役者が俳句をたしなみ、 芸名とは別に俳号をもっている。
ラヴ・ディアス監督 『立ち去った女』
ラヴ・ディアス監督 フィリピン映画ははじめて、畏るべし。 『立ち去った女』 裏切られた男への復讐という物語はあるが、 それにはおさまりきらぬ映像ジャンルの要素が カオス的に渦巻く。 貧困スラム、精神障害、ゲイ、 全てのマ
【 タイム食句】 12・16〜12・20
12・20 ひといきに葱ひん剥いた白さかな : 柳家小三治 〜〜焼くほどに蜜垂れとろんとろん 12・19 なくなった国の名前をとなえつつ焼きピーマンの薄皮をはぐ : 東直子 〜〜皮と実のあわいの旨し人間も 12・18 煮
『ちゃぶ台返しの歌舞伎入門』
『ちゃぶ台返しの歌舞伎入門』 矢内賢二 踊りについて、一章たててあります。 体の動きが何を表現しているかわからないのが 不完全燃焼の原因。 詞章を読むのが一番早道。 一つの言葉を出発点に どんな方向に、 どんなスピードで
笑福亭仁勇さん 合掌
「出番です」 「待ってました」 調子のいいしゃべりが聴こえてくる。 噺家、笑福亭仁勇の葬儀がはじまっていた。 突然の訃報だった。 えっ? だれが? まさか? なんで? 59歳、まさに還暦。 ボランティアに捧げた生き方だ