2027/05/31 麦の穂を力につかむ別れかな : 芭蕉 ・・・(陰暦)五月八日の作。この年の十月十二日永眠。五十一歳。 2027/05/30 ジンリッキー薄暑の扉肩で押す : 津田このみ
<飲食一句 2026> 2026/05/26~05/31
2026/05/31 口論にサイダー持つて加はりぬ : 山口昭男 2026/05/30 アクエリとポカリを割って注いだら故郷の空の色が生まれた : 白野 2026/05/29 鮒ずしや彦根の城
<飲食一句 2025> 2025/05/26~05/31
05・31 半欠けの氷砂糖を口うつす刹那互いの眼の中に棲む : 松野志保 05・30 わが舌をげそ吸盤の吸ふあはれ : 小澤實 05・29 減ることと満ちゆくことの等しさの紅茶を飲むという経験
<アートな一句 2027> 2027/05/26~05/31
2027/05/31 さみだれの芭蕉とバッハよく歩く : 田中亜美 2027/05/30 中つ世へ曲がり込みたる青田道 : 天野小石 2027/05/29 候といくたび謡ひ能涼し : 和田華凛
<アートな一句 2026> 2026/05/26~05/31
2026/05/31 死蛍に照らしをかける蛍かな : 永田耕衣 2026/05/30 くずされる蟻塚のなか劇場として使われたひと部屋はある : 土井礼一郎 2026/05/29 空海の裸形蛍火
<アートな一句 2025> 2025/05/26~05/31
05・31 柿の花それ以後の空うるみつつ人よ遊星は炎えてゐるか: 塚本邦雄 〜『森曜集』 05・30 白壁に蛾が当然のやうにゐる : 矢口晃 05・29 我々は並んで帰る(エロ本の立ち読みであ
<遊行一句 −2027> 2027/05/21~05/25
2027/05/25 町筋に残る屋号や夏つばめ : 松森向陽子 2027/05/24 南極の苔の話や暮れかぬる : 望月周 2027/05/23 絶頂の城たのもしき若葉哉 : 蕪村  
<遊行一句 −2026> 2026/05/21~05/25
2026/05/25 蟻を殺しなめくぢを殺し自らを幾分の一か殺しけり今朝 : 酒井佑子 2026/05/24 陸続の虹の如きがまとひつく : 竹岡一郎 2026/05/23 白黒で片付かぬこと
<遊行一句 −2025> 2025/05/21~05/25
05・25 緑夜なる疲れをはづす腕時計 : 梶原美邦 05・24 やはらかきふるき日本の言葉もて原発かぞふひい、ふう、みい、よ : 高野公彦 05・23 白牡丹誕生も死も白衣にて : 大関靖博
<飲食一句 2027> 2027/05/21~05/25
2027/05/25 美しき薬味に埋もれ初鰹 : 木暮陶磁句郎 2027/05/24 天渺々海漫々ひよつこり一ツ松魚船 : 尾崎紅葉 2027/05/23 蚕豆の莢に残りし光かな : 関根かな