映像を追いつつ重なって、35年前に観た『昼顔』を思 いだし、ブニュエルの世界に回帰し<ブルジョワジーの 秘かな愉しみ>やドヌーブの恍惚を埋み火のように探り 出しては己の肉体をすぎゆく時間と性的快楽に至りつく。 http:
『柿喰ふ子規の俳句作法』:坪内稔典
漱石は子規の誘いで俳句の世界に。「鐘つけば銀杏ちる なり建長寺」を漱石がつくった2ヶ月後、子規の代表句 「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」。オリジナリティを重 んじるなら模倣作になるが、俳句の創造の現場はちがう。 http:
モストコット : オクソン自家製
バルサミコ酢を屋上でつくるという怪挙をはじめた山口 オーナー。今度は自家製<モストコット>。葡萄果汁を 煮詰めたものでいわばワイン黒蜜。蓮根饅頭にモストコ ットをかけたデザートは清浄な口溶けと爛熟な余韻の味。 http:
きざみうどん : すうどん
晩ご飯には必ずうどんがついた。薄揚げのきざみも絶対 条件でのっていたが、それは<すうどん>という存在で あり<きざみうどん>という呼び方はなかった。少なく とも天満の商人のうちでは。大阪名物きつねよりきざみ。 http:
ゴマ輸入価格 1年で2倍に
1/19<日本経済新聞>経済面トップ記事。昨年秋の 値上げ、2月、4月と数次にわたる値上げ実施やむなし。 1/23<油脂特報>トップ。ごま油工業会、緊急記者 会見。消費者やメーカーに理解を得ることが必要と判断。 http
えそ : 山口の蒲鉾
絶望のどん底にあると小さな光を太陽と錯覚してしまう。 荒涼とした『新山口駅』を漂流したときに発見した<蒲 鉾>は聖なる輝きを放っていた。原料が『えそ』だから 旨い。大分、佐伯の『ごまだし』の原料は<えそ+ごま>。 htt
智内兄介展 : ギャラリーためなが
安井賞の頃から惹かれた作家。華麗で呪術的な着物を纏 った少女のまなざしの先は桜結界。生よりも死の彼岸に チロチロと漂うエロス。目をつむったとたん、うごめき はじめる絵。肌の白さの底から血の紅がにじみでてくる。 http:
『やわらかな手』 : マリアンヌ・フェイスフル主演
意味深なタイトルはその通り日本オリジナル風俗の<手 コキ>。ロンドンの歓楽街ソーホーに場所を移して男た ちの無様な勃起の度に女は自立する。吹き出しながら後 味はしみじみ爽快。なぜか”春川ますみ”を思い出した。 http:
あたり屋 : 東三国
グランメゾンとビストロ。料理人のバランスの問題で比 較はできない。その点で、東三国の空気が静止した町内 会にこのレベルの蕎麦屋があって、近所のおっちゃんが 昼間1400円の牡蠣蕎麦を食べる暮らし。塚本にない。 http:
『上町台地ファンタジー』 : 別冊<天満人>
毎号、大阪の魅力を発信。今回は<上町台地>と地域ワ イド。特集から小さい記事まで、芸能をベースにユニー クな大阪人が次々でてくる。糸川輝史の写真がええ味。 なにより自転車で走り回ってる井上編集長、出汁でてる。 http: